「建サク」をスタートさせるにあたって

平成2024

砺波工業株式会

代表取締役社長 上田 信和

 

デジタル・リンクが建設業界を変える!

新しいビジネスモデル「建サク」を北越地区でスタート

 

現在、建設会社は日本全国に約56万社存在しているといわれています。その約99%が地域に根ざした中小・零細企業です。また、建設会社の企業活動を支えてきた公共工事はここ10年で半分に減少をしています。企業間競争の激化と、利益率の減少、入札制度の変更や法令の改正による混乱等よって、地域の基盤を守るための企業活動を行ってきた中小・零細の建設会社の多くは会社自身を維持していく事が困難となり、やむなく廃業や倒産に追込まれる会社も少なくありません。地域に災害が起きた時の緊急時の災害復旧や、大雪の時の連日の除雪活動はそれ等の中小・零細の建設会社が行ってきた事です。地域の安全で安心な生活を守っていく為には無くてはならない企業なのです。

特に、地域間格差と季節間の仕事量の変化は、この北陸地方の建設会社には重く負担となって表面化しています。いくつかのビックプロジェクトはあるものの、都市部における建設投資額とは比較にならないほどですし、それらに対応できる企業は限られているのが現状です。また、折からの企業間競争により重層下請けの末端企業である中小・零細企業の利益率は極小化され、企業の活動の源にはなり得ません。また、四季の変化の激しいこの地域には、季節ごとの発注高の波や、除雪による負担(人員・重機械)が更に重くのしかかっています。

そこで、今回新しいビジネスモデル「建サク」を提案させて頂きます。既に全世界に伸びたデジタル網は、都市と地域の地域間格差・季節間格差を無くし、情報の共有と仕事量の平坦化をもたらす事でしょう。地域から都市へ、都市から地域へ、仕事量の少ない地域の労働力が、仕事量の多い地域へ、仕事量や季節の変化に対応しながら企業の固定費の負担と、個人の仕事量の増減による負担をも、今まで取引の無かった企業(地域)間での取引が容易になることによって軽減してくれる事でしょう。

隣の県で、災害工事が発生した、その時、災害の起こった地域では少しでも多くの労働力が必要となるはずです。そんな時にも、このビジネスモデル「建サク」があれば速やかな対応と、適正なビジネスの実現が可能となるでしょう。

また、以前までは業者間の紹介として重層下請けが多く行われてきました。縦社会の請負システムを形成してきたこの業界も、競争の激化と利益率の現象の前では、今や制度疲労となってきています。ビジネスモデル「建サク」は、情報の共有化によるフラットな横社会が新しい業界を形成していくことでしょう。

このビジネスモデル「建サク」により、我々、建設会社の「地域に根差し、技術力のある、頑張った企業が救われる」そんな社会の実現の一助になることでしょう。


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