2020年1月(社内回覧書類より抜粋)
令和2年が始まりました。
今年は東京オリンピック・パラリンピックの
開催という記念すべき年になります。
良い一年になるよう楽しみながら一年を過ごしたいものです。
ところで、今年の北陸の冬はどうなっているのでしょうか。
屋外で現場に従事している皆さんにとっては
都合は良いのですが、全く雪が降りません。
いつかは降るだろうと思ってはいますが…
県内で行われる予定の冬季国体も開催自体が危ぶまれています。
雪は、降る場所には降り、
降らない場所には降らないというのが良いのだと思うのですが…
近年の気候変動がそうさせているのでしょうか…
とりあえずは、現業の方は特に、安全に宜しくお願い致します。
さて、以前も「生産性」について書きましたが、
本屋にて、タイトルが「日本はもはや後進国」、
副題には「働き方、生き方を変えるための生産性のリアル!
なぜアメリカ人はテキトーに仕事をしても生産性が高いのか?」
という本を見つけました。
そこの中にはこう書かれていました。
例えば、世界競争力ランキングでは
1位シンガポール、2位香港、3位アメリカで、
日本は30位、その順位は毎年下がっています。
平均年収もOECD加盟の35カ国中18位(約458万円)、
2000年に約4.09万$が2017年では4.08万$と全く伸びていません。
長時間働きすぎと言われている労働時間は
2018年現在で35カ国中、日本は多い方から22番目であり、
韓国は3位、アメリカは11位、イタリアの16位よりも
労働時間は短くなっています。
相対的貧困率は39カ国中29位、
教育に対する公的支出のGDP比率は43カ国中40位などなど、
本当に一流国なのかということです。
国としては国際競争力もなく、
個人の収入は相対的に低いのに働くなと、
そして教育にもお金をかけていない…
書の中には、日本人が本当に有能かとも書かれていました。
例えば、ITのスキルに関しては、自身のITスキルを
「素人」・「中程度」と考える日本人の割合は58%となっており、
他国と比較しても突出して高い値となっています。
自己評価が低いと考えればそうですが、実はITのスキルが無くても
日本のインフラレベルが成熟され十分な生活ができるから
問題はないと勘違いした解釈が挙げられていそうです。
実は、日本におけるパソコンの普及率は72%程度で、
先進国の普及率が80%を超えており世界中でも低い方であり、
そのパソコン普及率も生産性を下げていると言われているそうです。
生産性を上げるという事では、
日本人のコミュニケションの取り方にも課題があるようです。
集まって会議をする時間の長さや
内容にも問題はあると結果が出ていますし、
相手との通信の取り方にも問題があるそうです。
通信の取り方には、
同期通信(携帯電話のように相手にも同時刻に
同じツールを強制させるという通信手段)と
非同期通信(手紙やメールなど相手の時間を
強制しない通信手段)があるそうです。
LINEやチャット等は同期・非同期両方の性質を持つツールとも言えます。
携帯電話が普及し始めた時には便利なツールですし
今でも重要な通信手段ではありますが、
使い方次第では相手の時間に突然通信を強要する
という迷惑ツールであるとも言えます。
移動中や別の作業中などに同期通信されると、
生産性を極端に下げることにもつながります。
同期通信と非同期通信は、
お互いに相手を尊重し考慮した通信をすることが
お互いの生産性をあげることになると示しています。
生産性を上げる大きな要因の一つとして、
メンタル面も上げられています。
例えば、アジア太平洋地域のビジネスマンに
「会社で管理職になりたい」「会社で出世したい」
という質問にYESと答えた割合は、
アンケート14カ国中最下位で21.4%であり、
13位のニュージーランドの41.2%の約半分である。
それほど仕事への向上心や積極性がない国民になっているようです。
モチベーションが低いと生産性も上がらないわけです。
今年一年、生産性をいかに上げていくかが会社にとっての
大きな課題の一つであると思います。
頑張っていきましょう。