2020年6月(社内回覧書類より抜粋)

 

蒸し暑い日が続く様になってきました。

新型コロナウイルスへの対応がハッキリとしない時期でもあり、

 

マスク等を励行と言いたいところではありますが、熱中症も心配な季節です。

それぞれの場面に対応した対応策へ配慮をお願いします。

 

また、7月1日からは毎年恒例の「全国安全週間」でもあります。

残念ながら今年の会社の安全大会は、全社員と協力会社が集まって行っていた

「安全大会」は行わず、本社と各現場で開催とすることとしましたが、

この安全週間を機に安全に配慮した現場の運営を宜しくお願いします。

 

今年の全国安全週間のスローガンは

『エイジフレンドリー職場へ! みんなで改善 リスクの低減』となっています。

「エイジフレンドリー」という耳慣れない言葉が入っていますが、

これはWHOや欧米の労働安全機関で使用されてきた言葉の様で、

「高齢者の特性を考慮した→高年齢労働者の安全と健康確保」という意味だそうです。

どの業界、現場でもそうですが、作業員の方々の高齢化が問題となっています。

より高齢者に優しい現場の運営と改善に留意して頂ければと思います。

 

さて、日経新聞を読んでいたら一面全体に

やり方を変えましょう課題『新型コロナウイルス が私たちに突きつけているものとは?』

という記事が載っていました。

全国から上記の課題に対する投稿を募集したところ、

多角度から新型コロナウイルス とどの様に向き合い、

自分たちの社会を変化させていくべきかを真剣に考えた示唆ある投稿が多数来たそうで、

それらの代表的な投稿が4件記事として取り上げているものでした。

 

「地方シフトへのチャンス」(66歳 会社員)の投稿では、

資本主義経済の発達による合理化や効率化の結果、「都市化」が急速に進んできました。

それによる恩恵は多いものの、「狭い住環境、混雑する通勤、災害発生時のリスク」などの

多くの負の面もある、何よりもう一つのメガトレンドは「高齢化社会」に優しい自然環境ではない、

5G通信の開始は一極集中すべき理由は何なのかを冷静に考えさせてくれる。

直下型大地震の取り沙汰されている首都圏を脱出するチャンスとも言える…

との記述がなされていました。

 

確かに、会社としてもweb会議のシステムを使えば、

完全ではないにしろ顔を見ながら会議はできるし、いろんな話も可能です。

果たして、全員が同じ空間で議論しなくてはいけないかを再度考え直す時期にはあるかもしれません。

先日も東京の会社に勤務している方とweb会議をしていましたが、

自宅からの参加でしたし、いまだに8割方の業務は自宅で行っているとの事でした。

それでも十分に業務が可能であるならば、

敢えて物価が高い都心部に居住する必要も無くなるし、

今回の様なコロナ禍における「密集」という状況を

無くす良い方法であるのは間違いないと感じました。

 

時代はどんどん変わっていきます。

そのうちに大きな社屋の必要性も問われる時代が来るかもしれません。

いち早くその変化に対応していかなくては企業の存在価値も喪失していくのかもしれません。

ダーウィンの「強い者や賢い者が生き残るのではない、変化に対応できるものが生き残るのだ」

そんな言葉が浮かんできました。

 

2020年6月25日

上 田  信 和

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