2008年4月(社内回覧書類より抜粋)

四月に入り、桜の季節から、チューリップの季節へと、この「となみ野」の最も艶やかな時期になりました。チューリップフェアも開会し今年も多くの方々がこの「となみ野」を訪れることでしょう。より多くの方々の来場を心待ちにするとともに砺波に生まれて良かったと実感できるように、この地域の活性化も含めて考えていけるような余裕を持っていきたいと思っています。
 新年度が始まりました。当社も新入社員を迎えることが出来ました。新入社員の皆さんは、当社の一員として少しでも早く当社の良き社風に慣れていただきたいと思っています。私自身も心機一転、より積極的に業務の遂行を行っている毎日です。
 先日より、何度か竣工式に出る機会がありました。その時に直接お客様と話をする機会がありました。皆さんの努力のおかげで、多くの感謝の言葉を頂く事が出来ました。改めて皆様方の頑張りに感謝するしだいです。
 さて、「男前」という言葉をこの頃耳にすることが多くあります。皆さんの考える「男前像」はどうでしょう。単純にハンサムとか色男ではないのだけは確かです。できる男、伸びている男、成功者・・・
今月は、多くの男性と出会いがある銀座のクラブ“ふたご屋”のママを二十数年続けている、ますい志保さんが書かれた文章が大変印象に残ったので、改めて取り上げさせていただきます。(雑誌 プレジデントより)

伸びる男

 伸びる男は、むやみに敵をつくりませんし、敵だった人たちでさえ味方につけてしまうものです。最近どうも、若い頃から囲碁をなさっている方に成功者が多いように思います。囲碁というのは、いかにうまく石をつないで領域を広くするかが勝負です。わずかな石を取った、取られたと騒ぐのでなく大局で流れが見えている人が勝つ。仕事や人生も同じことがいえるのではないでしょうか。
 いい意味で妥協することも必要でしょうし、ビジネスを成功させるには、時には意見の違う相手にも歩み寄れる部分は歩み寄って着地させなくてはなりません。乱暴に急降下するのではなく、いろんな人の意見を聞き、誰のプライドも傷つけず、フワッと着地、いわばソフトランディングが上手であれば最高だと思います。
 わかってくれない人たちに怒鳴り散らすのではなくて、自分からその人たちをわかろうとする。もし、「わかってくれない奴はいらない」と切り捨ててしまえば、戦力は半減するでしょう。でも、わかってくれない人たちをチームに加えてみたら、30%くらいの力ならば出してくれるかもしれない。そしてもし、わかってくれている人たちが100%の力を出してくれたら130%の結果が出せる。会社はわかってくれない人たちにもペイしているわけだから、働いてもらわないのはもったいない。
 囲碁をたしなむような方は、勝つためのルール、定石をたくさんご存知です。だからこそ、ビジネスにおいても一つの勝ち方に固執しません。何十年か後に勝つことさえできれば、今日明日の勝敗にこだわらないところがあります。
ときに撤退することは、決して敗退ではありません。負けるにしても明日につながる負け方をすればいいのです。何ものぞみのグリーン車に乗ることだけが大阪へ行く方法ではないでしょう。ひかりやこだまの自由席だって、大阪にちゃんと到着します。むしろお弁当をゆっくり食べて、窓からの景色を楽しみながら旅をしたほうが、いろんな素養が身につくことだってあるかもしれません。

私自身、囲碁はやりませんが、大局で流れが見られるように切磋琢磨していきたいと感じました。

2008年4月25日
上田 信和

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