2008年6月(社内回覧書類より抜粋)

6月に入り、梅雨入りはしたもののそれらしい天候にはなかなかならないようで、現場を心配する身としては大変ありがたいことかなと思っています。ただ、近年は集中豪雨や突発性の局地豪雨のような天候が多くあります。是非転ばぬ先の杖と言わないまでも対応に気をつけていただけるようお願い致します。
 また、6月14日(土)朝に発生した岩手・宮城内陸地震においては多くの住民の方々が被災されました。お見舞いを申し上げるとともに、被災された方々には出来るだけ早い従来の生活に戻られることを祈っております。近年発生している地震による災害は、たまたま富山県に多大な被害を起こしていないだけであり、常に非常時の対応を各個人が持つべきだと言うことを実感させられました。それと同時に、何不自由なく生活が出来ている事に感謝するとともに、安全・安心な社会基盤整備の重要性、しいては建設業界の役割と言うものを再度考えさせられました。また、来月1日からは、毎年恒例の全国安全週間に入ります。今年のスローガンは『トップが率先 みんなが実行 つみ取ろう職場の危険』です。これを機会に、各持ち場にて安全に対する意識の再確認をお願い致します。

 さて、私事ではありますが、今月より「とやま企業未来塾」というセミナーに参加することになりました。何かとお世話になっているコーセル㈱の飴会長のご紹介によるものであります。飴会長には以前にも講演を聞く機会があり、その経営者を超越したような企業論は、まさに共感を感じるとともに、感激に近い思いをすることが多くありました。今回のセミナーは富山市が主催のセミナーです。各企業の経営者や社員が12名参加し、約一年間、全部で9回のセミナーを受講するものです。第1回目は、朝10時30分から、昼食による休憩やトイレ休憩はあるものの、予定終了時間の夜9時までしっかりと行われました。時間的な長さは感じず、まさに充足感を感じました。
以前、飴会長より、

欲がなければ起業出来ないが 欲を出したら倒産する
雪と欲は積もれば積もるほど 道がわからなくなる

一燈照隅
即ちロウソクは我が身を削ってまわりを照らす 利他主義が必要

とのお言葉を頂いたことを思い出しました。
またこの度、仏教の六道(りくどう)のお話を伺いました。仏教には六道があり、それぞれが、天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道と言われるが、経営は修羅道であり、常に戦いや争いが行われる世界である。ただし、頑張ればその報いはある世界である。意味深い言葉だと感じると同時に、再度この厳しい修羅道で生きていく覚悟をよび起されました。次回のセミナーは7月9日です。多くの気付きを得、より良い経営者になれるように頑張りたいと思いますし、折に触れ、セミナーの内容を伝えていきたいと思っています。

天 道 天人が住む世界。天人は人間よりも優れた存在とされ、寿命は非常に長く、また苦しみも人間に比べてほとんどないとされる世界。

人間道 人間が住む世界。四苦八苦に悩まされる苦しみの大きい世界であるが、苦しみが続くばかりではなく楽しみもあるとされる。また、仏になりうるという救いもある世界。

修羅道 修羅道は修羅の住む世界。修羅は終始戦い、争う。苦しみや怒りが絶えないが地獄のような場所ではなく、苦しみは自らに帰結するところが大きい世界。

畜生道 牛馬などの世界。ほとんど本能ばかりで生き、自らの力で仏の教えを得ることの出来ない状態であり、救いの少ない世界。

餓鬼道 餓鬼の世界。餓鬼は腹が膨れた姿の鬼で、食べ物を口に入れようとすると灰となり、餓えと渇きに悩まされる世界。

地獄道 生前の罪を償わせるための世界。多くは地面の下に有り、厳しい責め苦を受けるとされる世界。

2008年6月25日
上田 信和

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