2008年9月(社内回覧書類より抜粋)

九月に入り少しずつ秋の気配を感じる季節になってきました。朝晩は肌寒い日も多くなってきます。また、台風のシーズンにも入ってきます。現場の管理、そして自分自身の健康管理に十分に気をつけて頂きたいと思います。
当社においても、九月末日が第65期の締めくくりです。来月からは新しい期に入ります。気分を新たに前向きに頑張っていきたいと思います。
また十月一日より全国労働衛生週間に入ります。今年のスローガンは《あなたが主役 明るい職場と健康づくり》です。自分の毎日の行動に責任をもち、各職場における主役は自分自身だという自覚をもって、厳しいながらも明るく安全な職場作りに頑張っていきましょう。
さて、今月も9月10日(水)に“とやま企業経営未来塾”に行ってまいりました。今回は参加各社の「弱み」を掘り起こすという議題で夜遅くまで議論しました。この塾の良いところは、異業種であり、かつ経営者の目線で、それぞれの企業を分析してもらえるという事です。その中で講師の方々からもいろいろな意見を頂きながら自分の会社にどう生かしていけるかと考えています。講師より以下のコメントを頂くことが出来ました。

現象と原因の区別

夏の日に家の中で蚊に刺されました、しばらくすると、かゆくなってくるのでかゆみ止めの薬を塗ると思います。しかし…蚊に刺された原因は何かを考えたことはあるでしょうか?部屋には網戸がしてあり刺される蚊も入らないはず。ところが、よくよく見たところ網戸の一部が破けていました。昨日まで刺されなかったのは網戸が破れていなかったから…なぜ、網戸が破れていたのだろう。網戸の開閉の際に破けたようである。良く見てみると、網とすれる部分に釘が飛び出していた。そういえば、先日休みの日にカーテンを取外した際に、金具をいためたのかも…
実は蚊に刺された原因は釘の後始末が悪かったからということになると思います。蚊に刺されないために、まずは釘を抜くでしょう。もしかして、釘が隠れて分からなかった場合は蚊取線香(今では珍しいが…)をつける人もいることでしょう。
人は、現象だけを見てそれに対する対症療法(上記の場合の虫刺されの薬)のみ考えることがあります。しかし、根本的な原因を処置しないことには繰返し現象が発生します。ある時は、全く別の対応(上記の場合の蚊取線香)をすることもあります。

仕事も同じかと思います。負の現象が起こった場合の対症療法は何か。また、原因は何か、そして他の解決方法はあるのか?それ等の即効性やコスト、そして継続性等を十分に考えた上での対応が迫られます。常に「なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ…」と5回繰り返すことをクセにすることによって、より根本的な原因に近付ける事ができるようになる。また、その際には、常にQ(Quality:品質)、C(Cost:価格)、D(Delivery:納期)、S(Safety:安全)を考慮しながら熟考することが大切なことかということです。

厳しい状況の中、当社の問題点、弱みは何かを常に追及していかなくてはなりません。その問題点、弱みの原因は何か、対応はどうすれば良いか、という感覚で業務を進めていかなくてはならないと思います。
これは、社員の一人一人が日常より出来ること。全員で頑張りましょう。

2008年9月25日
上田 信和

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