2009年6月(社内回覧書類より抜粋)

6月に入り蒸暑い日々が続く季節に入りました。平素にもまして体調の管理をしっかりと行い、より確実な業務遂行に配慮していただきたいと思います。また、毎年恒例の安全週間が7月1日から始まります。今年のスローガンは
《定着させよう「安全文化」つみ取ろう職場の危険》です。安全文化とは労働者の安全と健康を最優先する企業文化のことです。常に安全を念頭に置いた業務に留意した作業に心掛けください。

4月から、高岡市の「おとぎの森」にて指定管理者として活動を行ってまいりましたが、去る6月19日より「ドラえもん なかよしハウス」を開所いたしました。高岡市の開町400年記念事業として高岡商工会議所が企画し始められました。それにより当社としては、2名の新しい雇用を産み出すことが出来ました。この厳しい時期に新規雇用を行えることは経営者として嬉しい限りです。それと同時に、このような事業を通して地域に貢献できる喜びを得ることができました。是非この機会に家族で「おとぎの森」に出掛けていただければと思います。
詳しくは:高岡おとぎの森公園でホッと一息<公式サイト>をご覧下さい。

新緑とともに砺波平野に美しい田園風景が見られる季節でもあります。先日より私事ではありますが、地元の農家の生産性を上げる組合の役を持っており、慣れないながら農協の方々と近所の田の発育状況を確認してまわりました。田植えをして約1ヶ月半、苗は日々生長をしています。こんな時期、肥料の量を苗の生長を見ながら減らす事をするそうです。
単純に考えると、成長期には多くの養分・肥料を与えるのが苗にとって最良のように感じるわけではあるのですが、早期に過剰な養分・肥料を与えると茎の細いまま稲穂ばかりが成長し、ややもすれば十分な成長を待たずして頭ばかりが重くなり倒れてしまうそうです。肥料の量を減らす事によって茎を十分に成長させ、その後稲穂に養分を送りこむ、そんな作業が必要との事です。多くの場面、それは子育てであり、後輩への指導であり多くの場面での教育へ活かせるのかなと思いました。是非、自分自身の立場におきかえて考えて頂きたいと思います。

「社長の仕事作法」(著:長谷川洋三)という本を読みました。その中にコクヨ㈱の黒田社長の言葉が載っていましたので紹介させていただきます。

「人は飽きやすく、慣れやすい性質を持っています。だから、どんなに新しい商品やサービスであったとしても、お客様はその商品を受け取った瞬間から『もっとよいものがほしい』と思うのです。だからこそ、絶え間なくその声を訊き続けなくてはなりません。些細なことも満足に変え続ける、という作業を繰り返すことによって、コクヨは前に進むことができたのだと考えています」
「時代の変化に合わせて、タイミングよく商品やサービス、組織や制度が変わらなくてはいけません。それには、それを行う人が重要になってきます。必要な場面で必要な商品やサービスを提供できるように、常に意識しながら顧客に働きかけることが必要になります。お客様が何を必要として、何をほしがっているのかをきちんと把握しなくてはなりません。ビジネスのネタはお客様が持っているのです。それを見極め、そしてお客様が想像している以上のものを提供するために、まずはお客様の声を訊くことが重要です」

このことは、(先月も書かせて頂いたのですが)常に外部志向、お客さま重視の考えをもつ行動に心掛けることの重要性を表しており、お客さまの変化する要望にどのようにして追従していくか。そしてその変化をいかに先取りすることが重要かということを言っていると思います。それは、ある意味、『価格』にも言えることだと思います。特に価格については、一度経験してしまった安価な感覚はなかなか元に戻らないと考えます。
より時代にあった、商品とそれに見合う価格競争力を身に付けることの重要性が今現在最もお客さまの声なのだと感じています。

2009年6月25日
上田 信和

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