2010年10月(社内回覧書類より抜粋)

10月に入り秋らしい天候が続くようになってきました。読書の秋とは言いますが、現業に配属の皆さんには特に自分の時間が自由に取れないかもしれません。しかしながら、日々時代は進んでいます。限られた時間の中、少しでも自分自身を高めるためにも多くの本を読み、多くの知識を得ることは大変有意義な事だと思います。是非トライしてみてください。

さて、「「戦う自分」をつくる13の成功戦略」(著者:ジョン・C・マクスウェル、監訳:ワタミ㈱の代表取締役会長の渡邉美樹氏)という本を読みました。読みやすい本であったとともに感じることが多くあった著書でありました。監訳者の渡邉美樹氏は、「本書は、自己実現・願望達成についての基本が全ておさえられている。自分の中のやる気に火をつける、点火剤のような本である。「戦う自分」をつくり、「夢実現の方程式」を教える最高のテキスト」と冒頭に述べています。著書の中の13の成功戦略とは
① 「信念」を持つ:「決意があるかどうか」―これが決め手
② 「情熱」を燃やす:"ほどほどの人〟が得意分野で大化けする!
③ 「主体性」を持つ:「自分」が動けば、「世界」も動き始める!
④ 「集中力」をつける:ただ一つのことに集中してみる!
⑤ 「準備」して待つ:「運」を引き込む人は、いつでも用意周到
⑥ 「練習」を怠らない:「自己最高記録は」は「プラスα」から生まれる!
⑦ 「忍耐力」をつける:「最後までやり抜く人」の心の持ち方
⑧ 「勇気」を持って臨む:「小さなこと」から大きな変化を起こす
⑨ 「知的好奇心」を持ち続ける:「学び」に貪欲な人ほど加速成長できる!
⑩ 「品格」を磨く:「誰も見ていない時」あなたは何をやっているか?
⑪ 「責任感」を持つ:「誰かが代わりにやってくれる」と思うな!
⑫ 「つき合う人」を厳選する:「他人から受ける影響」をあなどるな!
⑬ 「チームワークの力」を活かす:「自分の価値」×「人の価値」=最高のチーム力

とのこと、羅列しただけでは分かりにくいとは思いますが、その中で⑩の「品格を磨く」という項目について少し掘り下げてみましょう。

「誰も見ていない時」あなたは何をやっているか?
人は氷山のようなものである。見えている部分よりも見えない部分のほうがずっと大きい。見えているのは15%の才能で、隠れている部分が品格に当たる。
わかりやすく言うと、「誰も見ていない時」にどういう行動をとるかが、その人の品格を示している。
ひどい交通渋滞や、日常生活のイライラにどう反応するか、成功、そして失敗にどう反応するか。それが品格だ。才能だけが先走り、頭でっかちになってしまうと、苦境に立たされる可能性が高い。
そして、才能を表面下で支える品格を持たずに、困難な時期を乗り越えて成功できる人はいない。どんなに激しい嵐の中でも、品格があれば足下がゆらぐことはない。品格はその人の「土台」のようなものであり、爪楊枝ぐらいの太さしかない品格では、切手ぐらいしか支えることはできないが、大黒柱ほどの太さのある品格なら、屋根でも支えることができるのである。

そして、筆者曰くには品格を形成しているのは下記の四つの要素に大別できるとのこと。
① 自制心:たとえやりたくなくても「正しいこと」ができる能力、「やるべきこと」をこなせるか?
② 価値観:人が人として生きていくための原則。自分の考え方や生き方を決める。人生の道標
③ 独自性:「自分はいったい何者なのか」という問いに対する答え、自分の基本的な価値観を確認するための基礎になる。
④ 整合性:自分の価値観、思考、感情、行動を一貫させること。強い道徳観を持ち、行動が一貫している人は必ず周囲の人々を引きつける。

ごく一部のみの紹介ですが、これを読んでどう思われましたか?
自分自身が日々どのように行動をしているか。自分自身、胸に手をあてて考えてみなくては…との思いを新たにしました。数年前から「品格」という言葉がよく出てくるようになりました。自分自身の品格を高める毎日をおくりたいものです。

2010年10月25日
上 田  信 和

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