2010年11月(社内回覧書類より抜粋)

 11月も終わりに近づき、寒い日が続くようになりました。鉛色の空とみぞれまじりの雨、厳しい北陸の冬が近づいてくる気がしています。夏が暑かっただけに、冬も雪が多いと予想されています。備えあれば憂いなし…年度末工期の工事も多いので、自分自身の体調管理と同様に、各現場での対応をお願いいたします。
 先日来、「社長の手紙」(著者:長谷川和廣)という本を読みました。私自身、なかなか思いを人に伝える能力が不足していると感じているわけですが、この著書は、これまで2000社以上の企業の再生に経営者として携わり尽力してきた著者の社員への思いがつづられている本です。非常に読みやすく、心を動かされる表現が多くありました。自分自身も、多くの気付きを得ることができました。是非、時間をつくって読んで頂ければと思った一冊でした。
折角なので、その冒頭の文章を引用いたしますので一読をお願いします。

横着者は生き残れない
これからの世の中、絶対に生き残れないと思うのは、次の四つのタイプだと思います。
① 怠惰、ルーズな人
② 信用が無い人
③ 弱い者に高圧的に接する人
④ チャンスを目の前にして何も行動を起こさない人

私は、これらすべての人を総称して「横着者」と呼んでいます。そして私のいう「横着者」はみな、「本当は力があるのに、それを出し惜しみしている人」であり、「自分からは動こうとしない依存心の強い人」です。
どんな仕事でもまずは、とことんやってみることです。そんな強い気持ちがなければ絶対ダメです。初めから「なるようになれ」というのは、実社会では“手抜き”と取られてしまうのです。特に二〇代、三〇代は失敗覚悟でがむしゃらに取り組んでいると必ず、解決のヒントが見えてくるというのが、私の四〇年のビジネス人生から出た実感です。

仕事上、ゴルフの機会が多々あります。そんな中でこんな事を良く言われます。
ゴルフのパットは「届かなければ入らない」同様に、サッカーであれば、「シュートしなければ入らない」ですし、野球であれば「バットを振らなければ当たらない」です。何事においても、まず行動しなければ始まらないのです。そして、やる限りは自分の力を出し惜しみせずに全力で行動する。それが重要なのだと再度考えさせられました。皆さんも是非考えて頂きたいことだと思います。

最後に著者の考える「私の生き残り、10の秘策」が書かれています。

□ 単純なことだが、すべては「やるか、やらないか」で決まる
□ 働く男(女)が最後に生き残る
□ 不器用な戦いでいいから、常にまじめに誠実に動け
□ 反省があるから、前進もあるのだ
□ 気持ちも行動も、デッカク生きよう
□ 無力だからこそ、最後まで諦めてはいけない
□ 解決策はどこにあるか、夢中で探せ
□ 何かワザを持て!一芸に秀でる人は泳ぎきる
□ いつの時代も、問題解決力の高い人が頭ひとつ出る
□ 「勝ちたい」という執念の差が人生を分けるのだ

それぞれの項目を良く読んで、自分自身が日々どのように行動をしているか。自分自身、胸に手をあててよく考えてみてください。何かしら、自分の業務の上で気付きが得られることと思います。

2010年11月25日
上 田  信 和

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