2011年12月(社内回覧書類より抜粋)

 2011年もあと僅か、一年の終わりを迎える時期になりました。例年に比べ比較的暖かい日が続いたと思ったら急に寒気が来たりと、現場で工程を管理している方にとっては厄介な時期になってきました。
年末は体調管理をしっかりと行い、万全な形で新年を迎えることが出来るようお願いいたします。
2011年という一年を振り返ってみると本当に色々なことがありました。特に3月11日に起こった東日本大震災の衝撃は大きく、我々建設業界においても多くを考えさせられる出来事でした。特に公共工事における影響は、どのような状況になってくるのか、今後とも常に注意をしていかなければならないと感じています。
2012年を迎えるにあたり、自分自身を含めた、皆さんの更なる成長とお互いの絆なしでは、良い一年にならないと思います。そんなこと考えている矢先に書店にて、「働く君に贈る25の言葉」(著:佐々木常夫)という本に出会いました。内容の一部を紹介いたしますのでご一読をお願いします。

信頼こそ最大の援軍
私たちはビジネスマンの前に人間です。仕事中には各々の役割を演じなければなりませんが、ときにはその役割を脱ぎ捨てて素の人間として向き合ってみることが大切になってきます。職場では、気の合う仲間とだけ信頼関係を築くのではありません。苦手な人、どうも好きになれない人、職場にはいろんな人がいます。そういう人とも、語り合う時間をつくるように工夫してみましょう。自分が、その人に対して人間的な関心を抱き、じっくり耳を傾ける姿勢を示せば、きっと何がしか共感できるものを見出すことができ、それは、君を幸せな気分にしてくれます。その中で信頼関係が生まれるはずです。そして、職場に張り巡らせた信頼関係は、君の最大の援軍となってくれるでしょう。

自分を偽らず、素のままに生きなさい
会社人生とは長いものです。周りの人は、じっとその人のことを見ています。10年もすれば、本当はどういう人なのか知れ渡ってしまうものです。どんなに自分を偽ろうとしても、自分をよりよく見せようと飾ってみても、ほとんど意味がないものです。
自分が感じたとおり、素直に表現したらいいと思います。仕事で失敗し上司に怒られて、つらくて口惜しかったら泣いてもいい。仕事がうまくいって褒められたら、飛び上がって喜んでもいい。もちろん、自分の欠点は直そうと心掛けなければいけません。しかし、直すことと、隠すことは異なります。気が弱くても、根気が無くても、それを素直に表現すれば、ほとんどの人はそんな君を受け入れてくれます。そして、励ましてくれたり、アドバイスしてくれたりするはずです。
素直になることによってこそ成長することができるのです。

逆風の場こそ、君を鍛えてくれる。
がんばる人、努力する人が、最後の最後まで不遇なことはありません。志があって、周りの人を大事にしていれば、必ず誰かがそれを見ているのです。不遇な部署(不遇な現場)にいくことがあっても「チャンス」だと思ったほうがいい。いちばん危険なのは、順風満帆のときです。自分を過大評価し、尊大になってしまう恐れがあるからです。
本流から、ちょっと外れた道を歩むくらいがいいのです。逆風の場こそ、君を鍛えてくれるのです。

それぞれの立場・ポジションにて自分に置き換えて読んでほしいと思います。以前にも書いたと思いますが、皆さん一人一人が会社の戦力になるのです。各々の能力・戦闘力が上がることによって会社全体の戦闘力も上昇します。来年は、全員で飛躍できる年にしましょう。

2011年12月22日
上田  信和

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