2012年2月(社内回覧書類より抜粋)

 2月に入り、穏やかな天候から一変、寒く厳しい北陸の冬を体験しましたが、みなさんどうでしたか。現業にて業務を行っている皆さん、工程の遅れや安全に対する設備の不備等無かったでしょうか?まだ、冬は完全には去っていませんので、再度確認をよろしくお願いいたします。また、通勤途上でのスリップや視界不良による追突等も多くなる時期です。余裕をもった自動車の運行に注意をお願いいたします。
 先日より「プレジデント」という雑誌に県民性の統計相性学という特集をしていました。その中で富山県の県民性はというと・・・
①高い労働力(裕福でも体の続く限り働いた「富山の薬売り」以来の伝統)
②勤勉でまじめ(実利主義ゆえ、損するのがわかっているギャンブルには関心がない)
③打たれ強く、粘り強い(冷害の多い土地で、耐え忍んできた歴史)
という傾向があったそうです。富山の薬売りに見られる積極的な行動力や、水害・雪害が多い上の粘り強さが特徴と書かれていました。皆さんはこれを見てどう思いますか? この県民性から、全国でも官僚の排出率や社長の排出率ともに3位という結果も出ています。あと、10日もすれば春の兆しも見えてくるでしょう。富山県の県民性、粘り強さで乗り切っていきましょう。

 さて、「一流の男、二流の男」(著者:里中李生)という本を読んでみました。その本の中での、一流の男と二流の男の分岐点は「信念があるかどうか、または哲学があるかどうか」だそうです。
著書の”まえがき”にこうしるしてあります。

これからの時代は、「男らしさ」で生きていく時代です。男らしくないと生きていけない。なぜなら、女性に依存することもできない時代だからです。女性も、バブルの頃とは一変して、弱くなっています。男が男のための弱肉強食社会、つまり格差社会を作ってしまったからです。一部の勝ち組だけが、圧倒的に強い時代になっていて、それを認めないわけにはいかないのが現状です。
自分自身で「格差がなくなるのを待っている。また、バブルのような時代に戻ってほしい」と甘えたことを考えていないだろうか。
自分の言葉、哲学、信念を持って、格差社会と戦わなければならない。
目の前の敵から倒していかなくてはならない。
敵は、格差社会、そして、甘やかしてくれる親であり、それに甘えている自分自身だ。

信念という意味ではこのような書き方もされていました・・・
あなたには、このプロ意識はあるか
プロとは、お金をもらって仕事をしている者のことを言う。しかし、なかにはプロのくせに何もできない無能な男がいる。その男には自分がプロという自覚がないのだ。給料をもらっている以上、どんな仕事をしようとも、その仕事はプロ。正確に仕事をしないと他人に迷惑がかかる。「誰にも負けない」くらいの信念でやらないと駄目である。
人は、お金を得るために働き、大金を得るためには、他人よりもすごいことをしないといけないと分かり、そしてプロになっていく。
仕事ができない人間に優しくする余裕はない。今は、人も企業も淘汰の時代である。

 男性的な考え方かもしれないが、自分自身の哲学や信念は大切なことだと思います。自分として絶対に譲れないことや、考え方、そんなところは男女問わず、誰しも持っているものだと思います。それが、正か悪か・・・それが信念であり哲学なのだと思います。以前、こんなことを教えてくれた先輩がいます。
まずは、判断基準として、道徳的に”正か悪か”を問い、その後自分にとって”損か得か”考えろと。常に自分自身そのようにしているつもりであるし、また、そこで決めた事を、どう実践していくかが大切な所かと思います。それが自分の信念であり哲学であると信じています。
お互いがプロであるという信念を持ち、淘汰の時代、人としても企業としても全員で頑張っていきましょう。

2012年2月24日
上田  信和

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