2012年5月(社内回覧書類より抜粋)

 暖かく、過ごしやすい季節になってきました。毎年、この時期になると私自身の業務の多くが、参加させていただいている協会や各種団体の総会で埋まります。仕事である以上、出来る限りの出席をするわけですが、本来の業務が疎かにならないように、極力スケジュール調整をしていきたいと思います。その中で、多くの方々の挨拶や会話を聞くたびに勉強になる事が多々あります。
先日、とある会に出席し挨拶を聞いていました。今年の春は、天災も多くあったが、大きな事故が発生し、それには共通する問題があるという話でした。
その事故とは、4月29日午前4時40分ごろ、関越自動車道上り線藤岡ジャンクション付近で、バス会社が運営するツアーバスが、乗員乗客46人を乗せ道路左の防音壁に衝突、大破し、乗客45人のうち7人が死亡、残る38人がけがをして病院へ運ばれ、うち3人が重体、9人が重傷。バスの運転手も負傷した事故です。
もうひとつは、5月13日午前7時ごろ、広島県福山市にあるホテルから出火、一部4建ての鉄筋の建物と木造2階建ての建物をつなぎ合わせた構造のホテルが全焼。同ホテルには13人が宿泊しており、このうち男性3人、女性4人、合わせて7人の宿泊客が死亡し、従業員1人を含む女性3人が重軽傷を負った事故です。
両方の事故とも、不況かつ、デフレ経済のなか、何とかして利益を生み出そうとした結果、企業としてはあってはいけない、道徳観の欠如や法律違反があった事が要因ではないかと考えられます。旅行業界や、ホテル業界ともディスカウントの最も進んでいる業種のひとつであるのは間違いないと思います。しかし、だからといって法を犯すことは決して許されることではありません。経営者自身も当然わかっていたはずではあるが・・・という話でした。納得と同時に、私自身、企業も個人も、常に愚直でなくてはいけないと思い行動しているわけではありますが、改めて考えさせられる話でありました
「安全は品質である」これも、ある会の挨拶で言われた言葉です。心して業務に精進しましょう。
「働く君に贈る25の言葉」(佐々木常夫 著)にビジネスマンに贈る言葉が出ていました。一生懸命頑張っている皆さんに贈ります。

① 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在である。それでもなお人を愛しなさい。
② 何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお成功を目指しなさい。
③ 成功すれば、嘘の友達と本物の敵を知ることになる。それでもなお成功するように努力しなさい。
④ 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうかもしれない。それでもなお、良いことをしなさい。
⑤ 正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。それでもなお、正直で素直でいなさい。
⑥ 最大の考えを持つ人は、最小の心を持った人に打ちのめされるかもしれない。それでもなお、大きな考え方を持つようにしなさい。
⑦ 人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。それでもなお、弱者のために戦わなくてはならない。
⑧ 何年もかけて築いたものが一瞬にして崩れ去ることがあるかもしれない。それでもなお、築き上げなくてはならない。
⑨ 人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。それでもなお、人を助けなさい。
⑩ 世間のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。それでもなお、世間のために最善を尽くさなくてはならない。

2012年5月25日
上田  信和

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