2012年11月(社内回覧書類より抜粋)

 寒い冬が近づいてきました。各現場においても降雪前までの施工や、冬への対応・対策を講じていかなくてはならない時期に来ております。慌ただしい時期にはなるとは思いますが、備えあれば憂いなし、段取りが全てです。自分の体調管理とともに、効率的な現場運営に心掛けていただきたいと思います。
 さて、唐突ですが、みなさんは「宮崎奈穂子」という方を知っていますか。私も先日、とある経済誌を見て始めて知りました。彼女は慶応大学3年在学中の2006年に「優しい青」というシングルでインディーズデビューしたシンガーソングライターです。彼女自身も言っているのですが「私は美人じゃないし、歌がずば抜けて上手いわけでもない。大した取り柄のない普通の女の子。」そんな彼女は毎日のように路上ライブを行い、自分の歌っているCDを自分の手で1枚ずつ売り、その枚数は、なんと4年半で8万枚にのぼったそうです。
多分、大学3年生からの4年半ですから、彼女の友達の多くは、勉強はもちろん、たくさん遊んだり、恋愛をしたり、たくさんの思い出をつくり、各々の学生時代をエンジョイし、就職活動をし、社会人として新しい生活を始めだしていた時期だと思います。
 いろんな事を考えながらでも、路上ライブを続けていたと思います。そんなおり、彼女の所属音楽事務所から「今後、1年間の路上ライブで日本武道館の最大収容人数の15,000人の有料サポーター会員(年会費3,150円)を集めたら、武道館で単独ライブを行うけどどうしますか?」という企画があがってきたそうです。彼女はその企画に挑戦し、雨の日も風の日も、雪の日も、自分の身長もあるキーボードを背負い、器材や、たくさんの荷物を自分で持って、これまで以上に積極的に各地で路上ライブを開き、365日目にノルマの15,000人の有料サポーターを無事達成しました。その翌日からは自分の武道館単独ライブを満席にするために、再び路上ライブをしながら自分のチケットを売り続けたそうです。
 彼女曰く「大した取り柄のない普通の女の子が、ただ武道館で歌いたいという小さな頃からの夢を諦めず、チャンスをつかむために努力してきただけ」とのこと。彼女の著書「路上から武道館へ」の中にも「手を抜いたら、手を抜いた未来しか待っていない」とも書かれています。「私のような普通な女の子が夢を叶えられるということを証明すれば、私じゃない、誰かが、それを見て勇気を持ってくれるんじゃないか。」とも言っています。
 そうやって、夢に向かって努力してきた「普通の女の子」宮崎奈穂子の武道館単独公演が無事11月2日に開かれたそうです。
 私がこの話を知ったのは公演が終わった後でした。ネットやYouTubeで検索し彼女の歌「路上から武道館へ」を聞くことができました。彼女の行動と同様に本当に素直な歌声と、こんなにストレートに自分の感情を伝える事が出来るのかと思うほどの歌詞に感動をし、不覚にも涙してしまいました。そして自分自身、「彼女の努力」から得られた感動を大切にし、そして、決して諦めない、「努力」の大切さを皆さんに知ってもらいたく書きました。
 YouTubeで彼女の歌「路上から武道館へ」を聞くことができます。(私自身、CDを買ってしまったのですが。)良かったら一度聞いてみてください。そして、みんなで努力し結果を出していきましょう。
2012年も後少しです。後悔の無い年にするためにも、精一杯努力していきましょう。

2012年11月22日
上田 信和

戻る