2013年1月(社内回覧書類より抜粋)
2013年が始まりました。正月早々の雪には驚かされましたが、積雪も落ち着き、例年に比べて比較的穏やかな天候が続いているのではないでしょうか。昨年の衆議院選挙において、自民党の圧勝という結果に至り、国内外の反応もその後の景気浮揚策が早期に確実に行われるだろうという期待感で、円安と株価上昇に反映されているようです。
ある席の話題で、年明けの選挙ではなく、年末の選挙による好影響が新年早々に出てきており、ご祝儀相場となる年始において、例年よりも景気の指標に好影響を及ぼしたしたのではないかとコメントされる方がいらっしゃいました。社員にとって良い一年になるように、全員で努力していきましょう。
さて、世の中の流れが毎年早くなってきている気がします。そして、日々その流れについていかなくては時代から取り残されてきます。ビジネスマンにとっても同様な事が個人的なレベルで求められています。ある雑誌に統計が出ていました。
部下に求める能力として、「仕事は丁寧だけど遅い人」と「仕事は雑なんだけども早い人」どちらが良いかを質問した場合、スピードよりも仕事の丁寧さを重要視する事が分かりました。しかし、役職があがるにつれてスピード感を重視する傾向が上がってくる事も分かりました。
これは、『自分の仕事の雑さを、丁寧に仕事が出来る部下がいることにより組織として仕事の完成度を上げる事が出来るからです。役職が上がってくると自分の判断にスピード感が求められる。あくまでも、丁寧な仕事が前提のもとでのスピード感である。よって、仕事の丁寧さが基本となっているのは確かなようである。』とコメントされていました。個人としてはどう対応すれば良いのでしょうか?
人は普通、時間に余裕があるときは、高い品質を求めます。また、時間が無いときは、スピード感を求めます。仕事を与えられた側にとって重要なのは、(最低限の質を確保した上で)「速い・遅い」「丁寧・雑」というそれぞれのモノサシをどう自分で判断し、どう仕事を行うかが重要となってきます。
また、仕事を与える側においては、その仕事がモノサシのどの位置に有るかを明確にして仕事をさせる事が重要となってきます。仮に、何も言わなければ仕事を与えられた側は自分のペースで仕事をする事になるでしょう。組織としては、個人の極端なマイペースは是正させる必要があります。「仕事は丁寧だが期限を守れない人」や、「仕事は速いがミスを連発する人」を黙認し続ける事は組織全体を崩壊させます。この状況を改善するためにも、仕事を与える側は、要求する速さや丁寧さを伝え、それを周知徹底させていく事が重要になります。
2013年1月25日
上田 信和