2013年6月(社内回覧書類より抜粋)

 今年は雨が少ないのかと感じていましたが、真夏のような暑さから一転し、梅雨に入りました。
体が気候の変化に対応出来ず、毎日疲労感が取れないと感じている人も多いのではないかと思っています。この時期の風邪は長引き厄介です。体調管理に特に努めてください。7月1日からは毎年恒例の「全国安全週間」も始まります。今年の全国安全週間スローガンは「高めよう 一人ひとりの安全意識 みんなの力でゼロ災害」です。一人ひとりの安全に対する意識の高揚が、災害を防ぐ上で重要となります。この安全週間を機に再度、安全に対して意識をお願いします。
さて、「失敗」は誰しも大きい小さいは別としてそれぞれ経験していることかと思っています。自分自身も常に失敗しないように…と考えていても失敗していることは多々あります。「仕事を見直す25の質問」という本の中に「失敗」について分かりやすく書かれていたので要所を紹介してみます。
失敗には、やってもいい失敗と、やってはいけない失敗があります。
やってもいい失敗とは、失敗しないように自分でいろいろ情報収集等の努力をするのですが、自分の経験や課題解決能力が無いまま失敗すること。このような失敗は、その後の自分自身の経験になり、次回は失敗しないようにします。ただ、その失敗を活かせずに何度もしてしまう失敗は必ずやってはいけない失敗です。
なぜ、また失敗してしまうのか?それは無意識のうちに失敗の原因を他人や環境のせいにしてしまうからです。つまり失敗の原因を「他責型(責任転嫁)」にしてしまうからです。業務の割り振りがおかしいとか、上司がフォローしてくれなかったからとか、いろんなことを言いながら「自分のこと」として(失敗しないように)改善するつもりが無いからです。
自分では頑張っているつもりだし、実際、朝から夜遅くまで毎日仕事をこなしている。それなのに、つまらない失敗や思い通りにならないことが多くてモヤモヤしたことも多いと思います。頑張っていても失敗してしまう。それは、目の前のことだけに頑張っていて、先を見通していないからです。
自分がやろうとしていることは、どんな目的の上でやることなのか。
それをやることによって、どんな成果が得られるのか。
その仕事を通して自分はどう成長したいのか。
そういったことが考えられていないからです。車のドライブで言うと、目的も決めずに、ナビも見ずにただ車を走らせているようなものです。目的もなく車を走らせているので、交通情報のチェックもしない。それで渋滞に巻き込まれるという失敗をしても何ら不思議ではありません。仕事であれば、準備不足のために途中でトラブルが起こり、結果もでない上に徒労感まで感じてしまう。
仕事だけに限らずただ頑張るのではなく、生きることすべてにきちんとした目標を設定をしている人は、すべてにおいて良い結果を得たいと考えるので、いろいろな情報を「自分のために」活用します。つまり、情報を通して少しでも先を見通すことが出来れば、日々の仕事でも、人生においても二歩三歩と、先にある失敗の発生ポイントも読みことができるようになります。

頑張っているのに失敗が多い。自分が空回りしている。
そう感じたときには、いったん車を路肩に停めるように自分をストップさせて、自分の目指すべき目標を再確認してみる必要があります。
日々、業務に忙殺されていることが多いかと思います。ただ、何のためにこの仕事をしているのか?という目的・目標を常に考え、情報を収集し、業務に積極的に取組んでください。

2013年6月25日
上田 信和

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