2014年5月(社内回覧書類より抜粋)

 5月に入り、連休も穏やかで良い天気が続き、チューリップフェアも今年は賑やかなうちに幕を閉じることが出来たように思います。また、自社のことを言えば、昭和19年5月5日が創業日であることから、今月の5日をもって、創立70周年という節目を迎えました。企業は継続する事が大切だという観点からも、戦中に生を受けた当社が、70年という歴史を刻む事ができた嬉しさと、お客様や先輩諸兄に感謝を述べたい気持ちでいっぱいです。我々、今を生きている者は、この事を真摯に受け止め、次の時代に向けて精一杯頑張っていかなくてはならないという使命感を持って日々を送らなくてはならないと感じました。
 さて、先日より、人生がラクになる3つの「さ」があるということを知りました。ラクと言っても、簡単に苦労も無しに過ごせるという事ではなく、より良く、有意義な人生が送れるという意味と感じ取っていただきたい。
 さて、その3つの「さ」ですが、それは、「謙虚さ」「優しさ」「冷静さ」という3つの「さ」のつく言葉です。その3つの言葉を知った上で、自分自身が今、最も重要視したいのは「謙虚さ」の言葉です。「謙虚さ」の反対語は「傲慢さ」であり「自信過剰な様」です。考え方によっては、自信があれば、仕事にしろ、人間関係にしろ、積極的な場面を創造できますし、より有意義な人生を送れるようにも感じます。しかしながら、それも度が過ぎ、自信過剰な状況にまで陥れば、それは人間として最も軽蔑される醜い様を呈する事になります。それこそ「傲慢な人」「自信過剰な人」と取られてしまうからです。
つまり、自信はなくてはならないものですが、その前に謙虚であることが重要なのです。人は、謙虚な態度の人に対しては、いい印象を持って反応します。なぜなら、謙虚な人は相手と同じレベルに自分を置いているからです。それによってお互いに不快な思いもせずにコミュニケーションを保つことが出来るからです。また、「謙虚さ」は自制心の向上にも貢献します。謙虚な人は、自分の限界を知っているため、自分にあまり重きをおかない(自己中心的ではない)ため、さまざまなシチュエーションで高い自制心を発揮できる事が出来るそうです。高い自制心は人生の成功における鍵の1つとも言われています。そして、「謙虚さ」は信頼感の向上にも貢献します。一般的に、謙虚な人は、うぬぼれた傲慢な人よりも頼りになります。謙虚な人ほど、助けを必要としている相手に多くのヘルプと時間を差し延べるからです。さらに、謙虚な人ほど、何事に関しても寛大であることも言えると思います。以上を総じて、謙虚であることで仕事の業績が上がるという事も言えると思います。
 「謙虚さ」を自分自身でどう感じるか。常に謙虚な気持ちをもって精一杯行う姿勢ほど美しく見える事はありません。そして、その美しさが人を魅了するのだとも思います。各人が、自分はどうなのか…時折、自分の胸に手をあてて見直す必要があると思います。また、それが出来なくなっている人こそ、自分に対し「自信過剰」で「傲慢」になっているのだと自省すべきだと感じました。企業においても言える事かもしれません。経営者としてしっかり胸に手をあて考えていきたいと思います。

2014年5月23日
上田 信和

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