2014年6月(社内回覧書類より抜粋)

皆さんの協力もあって無事に創立70周年の祝賀会も終えることができました。
社員はもちろん、多くの協力会社の人たちと、多くの退職された先輩方、皆さんに喜んで頂けた気がしており、それが本当に嬉しかったです。お帰りの際のお見送りをしていたときの皆さんの嬉しそうな笑顔、それだけでも満足なのに、後日、「感動させていただきました」との手紙まで頂きました。いろいろありましたが、本当に実行する事ができて良かったと思いました。皆さんにも感謝申し上げます。

 さて、この紙が皆さんの手元に届く頃には、ワールドカップサッカーも佳境に入り、日本が予選リーグを突破…というような祝賀ムードになっているものだと信じたいと思っています。
 先日ワールドカップ直前企画ということで、サッカー日本代表の本田圭佑選手の特集番組がNHKで放送されていました。一流のプロフェッショナルとは…という感覚を強烈に植え付けられ、スポーツマンとしては当然のごとく、人間としてでも素晴しい考え方を持っていると感銘を受けましたので一部ですが紹介致します。
「この世に天才などいない」…「天才はゼロとは僕は言わないですけど、天才なんかこの世の中にほぼいないと思っています。才能の差は若干なりともあるというのも認めます。ただ若干でしょう?っていうことを僕は言いたいです。ライオンと格闘するわけじゃない。馬と競争するわけじゃない。「あいつが別の生き物だ」とか、「あいつだから」っていう考えは馬やライオンと自分を比較するのと同じです。そんな天と地がひっくり返るほどの差はないでしょう?って。
だから僕よりも才能のある選手に僕は今までも勝ってきたし、なぜならそんな差はなかったからだと思っています。でも「その差は大きい」と見るか、「越えられるもの」と見るかは自分しだいなんです。それをみんな自分の限界を決めてしまって、挑戦することをやめてしまうんです。だから夢がかなわないなんていうことになるんです。
「夢がかなう」とは僕は子どもたちに言ったことはないですよ。「大きな夢を持ってください」と僕はいつも言うんです。なぜそれを言うか。「絶対にかなう」っていうふうには僕は言ったことは1度もないし、ただ頑張ればかなう可能性があるわけですよ。頑張るということは自分で決められるんです。頑張るか、頑張らないかは。だから「その夢をかなえる可能性があるかどうかは、あなたしだいですよ」って言うんです。常にチャンスはその本人にあったほうがいいと思うんです。ただ、がんばるつもりがないなら、夢はかなうわけもないんです。
僕はどんな人にも、どんな位置に今いる人でも、チャンスはあると思う。それを目指すかどうかは明日からじゃなくて、今日決めるんです。やれることは今日からあるんです」

とのこと…そして番組の最後の質問に対する答え、これが本人の素直な気持ちなんだなと感動するとともに是非参考としていただきたいと思いました。
彼にとってのプロフェッショナルとは?
『自分がしている事に対して真摯である事、すなわち真面目であること。それが僕にとってのプロフェッショナルです。真面目っていうだけでじゅうぶんプロフェッショナルですよ』

2014年6月25日
上田 信和

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