2015年10月(社内回覧書類より抜粋)

10月に入り朝晩の冷え込みが気になる季節となってきました。

今年の冬は訪れが早いのかなとも思います。

真冬になり雪に悩ませられる前に充分な準備と工程の進捗に努力をお願いいたします。

会社としても、新しい期となる第73期が始まりました。

心機一転、今期も皆さんの大いなる活躍に期待致します。

 

さて、9月18日から、世界三大スポーツイベントのひとつに数えられる、

「ラグビーワールドカップ2015イングランド」が開催されています。

観客動員数は約225万人、世界42億人がテレビ放送を見る

世界的ビックイベントなのだそうです。

 

今まで、あまり興味がなく、ほとんど見たことがなかったのですが、

多くの方がそうだったと思いますが、

「ブレイブ ブロッサムズ」(Brave Blossoms 勇敢なる桜の戦士たち)と

呼ばれるラグビー日本代表が優勝候補の南アフリカに

(W杯で2回優勝し世界ランク3位、この日本の勝利は海外のメディアにより

「W杯史上最も衝撃的な結果」とも伝えられました)

勝利した事から俄然注目されるようになりました。

 

私自身も、録画でその試合を見てからは虜になりました。

残念ながら、日本ラグビー史上初の3勝をあげながらも予選敗退してしまいました。

(ラグビー史上、3勝あげながら予選敗退したチームは無かったとのこと。)

全国民が、もう少し、あの雄姿を見ていたかったと思っていたと思います。

 

ラグビーはチームワークが重要なスポーツで、

“One for All , All for One”

(1人は皆のため、皆は1人のため)という言葉がよく使われます。

これは、プレー自身の基本的な精神「自己犠牲」を表している言葉です。

選手はチーム全体の為に自分を犠牲にして相手にぶつかっていきます。

チームは一丸となって、彼をサポートし、

彼の犠牲のもとに前進しチームをあげてトライ、ゴールを目指すスポーツです。

 

また、選手の持っているポテンシャルを最大限に生かすよう役割を定め、

勝利を目指すスポーツでもあります。

選手個々人の走力や体型、持久力を重量、

持久力やキックの正確さなどの能力によりポジションに配置し

ゴールやトライを狙っていくのです。

 

選手は、その中で指示命令系統をはっきりさせ、戦略を立て、

組織立った多種類のフォーメーションをきっちりと把握し、

より多くの得点を狙っていきます。

そういう意味では、人員を適材適所に配置し、

会社の目標の為に、組織的に、

それぞれの役割とともに戦略を立てて業務を行っていくことと同じです。

そういうようにラグビーの試合を観戦するのも面白いと感じました。

 

ラグビー日本代表のエンブレムとしてジャージの胸元には

満開の「桜」が3つ誇らしく刺繍されています。

桜のエンブレムには、

「正々堂々と戦い、敗れるときには美しく散れ」

という意味が込められているとも言われています。

日本人独特の美学がそこには感じられますし、

確かにW杯の“Brave Blossoms”は、

それを絵に描いたように全力で強敵に立ち向かい、

雄々しく力強く勇敢な姿を見せてくれました。

 

予選敗退が決まったあとの第4戦のアメリカ戦、この大会で大活躍をして、

日本躍進のきっかけとなった五郎丸選手が勝利のあとのインタビューで

男泣きして答えられないシーンが映りました。

日本代表として、副キャプテンとして、大きなプレッシャーを受けながら、

またキッカーとしても試合中にはとてつもない集中力が強いられる、

そんな状況からの解放だったのだと感じました。

あそこまで、精一杯頑張る姿、本当に素晴らしいし、

日本人としての誇りを感じ、

感動とともに自分自身を奮い立たせる勇気をもらった気がしました。

 

2015年10月25日

上田 信和

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