2016年4月(社内回覧書類より抜粋)

今年は暖冬から始まり、4月に入っても比較的暖かい日が続いています。

天気が良いと気分も良く仕事も充実して行える気がします。

 

また、今年も新入社員を迎えることができました。

一緒に仕事ができる喜びを感じると共に、責任も感じます。

彼等、彼女たちが技術者として一人前に育ち、

そして家族を持ち、子供が生まれ、成長して、定年する…

終身雇用という考え方は少なくなっているのかもしれませんが、

建設業においては技術や経験が大切とされる業種でもあります。

定年まで勤め上げてもらえるような企業にしなくてはならないという責任を感じます。

 

さて、14日の夜に熊本県から大分県の広い範囲で最大震度7にも及ぶ直下型の地震が発生しました。

今回の地震の特徴は、本震、余震ともに数日間に渡り発生していることと、

断層に沿うような形で線状に震源地が変化していることの二つがあるようです。

被災地の方々は、長引く余震のため避難所からの帰宅もできない状況ですし、

多くのライフライン、鉄道や高速道路を含む交通網も寸断され、

救援物資もすぐに被災者の手に届かなかったりしているようです。

あの勇壮な熊本城も当初の初期の地震では耐えていたようでしたが、

数回の地震により大被害を受けてしまいました。

 

不幸にも亡くなられた方々に対し心からご冥福を申し上げ、

甚大な被害を受けられた皆様方に対し、衷心よりお見舞いを申し上げるとともに、

少しでも早く普段の生活に戻られることを祈念いたします。

 

今回の災害に関しては、

有名・無名関係なく多くの方々がいろんな対応をしていることが目に付きますし、

そういった情報がネットを通してどんどん入ってきます。

義援金をネット上で募る人、個人で物資を運搬する人、義援金を個人的に提供する人、

それぞれが、自分のできる範囲・考えられる範囲で行っているようですし、

積極的な被災者支援を発信していくことはとても良いことだと思います。

 

『「偽善者」だとか「不謹慎」だという言葉が先行するけれど、

ずっと言っていてもやらない善より、偽善でもいいから先ずはやる事、

協力し合いましょう』という主張をブログにアップした若手俳優がいるそうです。

 

ネット社会になり、行きすぎた発言や、それに対する誹謗中傷、

はたまた、国会にまで波紋を投げかける社会になっています。

ネットでの発信は手軽なだけに、

ついつい『偽善』とか『売名行為』と言われがちだと思います。

個人の発言は発言として、すべての発言を平等に扱うのも変ではあるし、

また、生の声を出すことができる唯一の手段であるとも思います。

受け手側の判断に依るところが大きいような気がしますので、

正しい情報や考え方を見抜く力が必要となってきているのも確かですし、

発信する側も十分に考えた上での発言をしなくてはいけないと思います。

 

今回の震災に対してまだ何もできていない自分ではあります。

少しでも早い復旧を願うと同時に、何かしらのアクションを個人としても、

企業としても行っていきたいと思います。

地元の建設会社は寝ずにでも一生懸命頑張っていると思います。

そういった同業者も応援していきたいですし、

私達もインフラの重要性を再度認識し、

誇りを持って地域に貢献できる仕事をしていかなければならないと強く感じました。

 

2016年4月25日

上 田  信 和

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