2016年8月(社内回覧書類より抜粋)

暑い夏が過ぎようとしていますが、お盆の休暇はどうでしたか。

ゆっくりと過ごされた方、家族サービスにいそしんだ方、

趣味に没頭した方、それぞれのお盆を過ごされたかと思います。

気分一転、これからは業務遂行に集中をして頂きたいと思います。

 

また、まだまだ残暑が残りますし、熱中症対策も十分に行いながら、

台風も多く発生する時期になりますので工程管理、安全管理、

緊急時の対応等もよろしくお願いいします。

 

暑い夏といえば、今年の夏はオリンピック・パラリンピックがブラジルのリオで開催中です。

次回2020年の開催地が東京ということもあり、日本の頑張りが目立つような気がします。

勝負は別としても、一つのことに集中して努力することは素晴らしいことですし、

見る人全てを感動させてくれます。

それは、彼等の真剣さが伝わると同時に、

この時のために頑張ってきた彼等の競技に対する

ひたむきな努力を想像させるからでしょうし、

そんな彼等の生き様を自分にラップさせるからだと思います。

人はそこに感動し、勝っても負けても、

彼等の汗に爽やかさと感動を感じるのではないでしょうか。

 

オリンピック観戦と同時に、池井戸潤の新作著書「陸王」を読みました。

今回の新作は、足袋を製造する会社が新規事業として

マラソンシューズの開発を行う物語です。

 

開発に試行錯誤しながら、多くの人と出会う中で、

怪我により挫折を味わった社会人ランナーにも出会い、

そのランナーにシューズを提供していく過程で、

数多くの困難を乗越えながら、

会社と社員が一緒になり頑張っていく…そんな物語です。

 

図らずともオリンピックの夏にスポーツの素晴らしさを感じる本に出会い、

その本から、人との出会いの素晴らしさを学ぶ事ができたのは

非常にタイムリーであり有意義でした。

 

著書の中で、主人公がある倒産した会社の社長のことを

「世の中ってのは、ただ一生懸命に頑張るだけじゃ報われないこともあるんだよ。」

と言っています。

結果にこだわるということは大変重要です。

しかし、真剣に頑張っても結果が出ない場合も多くあります。

ただ、その経過でどれだけ頑張ったかでその人の人生が

その後にどれだけプラス効果に働くかは計り知れません。

 

また、窮地に立った時にどれだけ頑張ることができるかも、

それまでどれだけ物事に真剣に取り組んできたかによって決まるとも思います。

いい加減に頑張ってきた人は結局はいい加減な結果しか

最後まで得る事ができないと思います。

 小説の中では、その倒産した会社の社長も素晴らしい役割を担っていました。

 

池井戸潤の小説は「下町ロケット」「半沢直樹シリーズ」など

企業を舞台にした小説が多く、

経営者のあり方や、

仕事に対するモチベーション、

企業のあり方、

人として信じられるものは何か

などを考えさせてくれる著書が多くあります。

是非、時間を見つけて読んでいただければと思います。

 

今月当初に大阪の建設会社に訪問してきました。

その会社は受注のほとんどが民間建築で完工高は約80億、

社員数は108名の会社です。

以前、その社長のプレゼンを聞き、

「日本における働きがいのある会社」(Great Place to Work(R) Institute Japanが実施)

ランキングでベストカンパニーの1社に選出されていたからです。

(2016年33位、ちなみに船井総研は35位)

どんな取り組みをしているかに興味があったし、

現場も非常に綺麗で、

他者がしていないような取り組みを多くしているという事を聞いたからです。

 

確かに、多くの事を彼らは実行していました。

今後とも多くの人や企業との出会いを通して、

より多くのことを吸収し、

より良い会社にしていくためにも、

積極的に行動し頑張っていきたいと思います。

当社としても、良い結果が常に出るように真剣に取り組んでいく必要があると思います。

全員で頑張っていきましょう。

2016年8月25日

上 田  信 和

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