2016年10月(社内回覧書類より抜粋)

季節の変わりは早いもので、あっという間に秋風が吹き始め、

朝晩はめっきり寒くなりました。

北海道では雪の便りも聞こえてきています。

皆さんの自分自身の体調はいかがでしょうか。

冬場に向けて現業の進捗状況も気になって来る頃ですが

、現業の方々は特に、

十分な体調管理と安全管理をしっかりと行っていただきたいと思います。

 

先日の業界紙に『私たちの主張〜未来を創造する建設業〜』の表題で、

作文コンクール(社会人の部)国土交通大臣賞の入賞作品が載っていました。

作者は地元の中手ゼネコンに入社した、入社2年目の石川県の女性です。

彼女が建設会社に入ったきっかけは、親戚の叔父さんが、

盆や正月に親戚が集まった時にする現場での話(武勇伝のようなもの)だったようです。

 

「おっちゃんな、ずっと地下鉄が走るトンネルを掘ってたんやで。

そりゃもう大変な現場やったんやで。

でも、おっちゃんや大勢の人が一緒に頑張ったからこそ今、

地下鉄が走りよる。

簡単に行けて便利やろ?」

という苦労話を彼女が聞いて、

「工事が完成した時の喜び」や

「人々を便利にする建設業への誇り」

を感じてこの業界に入ったそうです。

 

そして、入社して2年が経過して、実際現場で働いてきた彼女は、

「建設業の魅力は、スタッフが協力して一つの構造物を造り上げる事にある。

現場監督や重機のオペレーター、重機をアシストする作業員。

全員で工事の効率化と安全性を追求し、入念な打ち合わせを行いながら進めていく。

そのうちの誰かが欠けても工事の進捗は止まる。

それぞれの専門家が知恵を絞り経験を活かし、

力を合わせて一つの構造物を作り上げるチームプレーにある。

工事に関わる全員が最高のものを造りたいという気持ちで協働し、

全力で仕事に取り組むこの業界は本当にカッコイイ。」

と感じているそうです。

 

この記事を読んで、自分自身が、入社間もない時期に抱いていた

「建設業への思い」を思い返すことができました。

入社当初、大きなダム現場に従事し、多くの仲間と頑張って仕事をして、

その毎日の仕事が現場を進捗させていく。

毎日現場で多くを経験し、または怒られ学び、

今から思えば、毎日の全てが自分の血となり肉となっていたと感じられる充実感。

休みもなく、落ち込んだり、悩んだり色々あったけど、

今から思えば本当に良い経験たった。

本当に充実した毎日だった。

また、多くの人たちと作ってきた作品(現場)が多くの人に喜んでもらえ、

重要な社会基盤の一つになっている。

僕の仕事は、そんな皆んなに誇れる仕事なのだと…

毎日、愚直に頑張っていた頃を呼び起こさせられた気がしました。

 

10月1日からは当社においては新しい期である74期がスタートしています。

公共工事の発注、民間の景気においても、混沌と気を抜けない状況が続いています。

ここ数年はそういう意味でも厳しい状況になると思います。

営業・現業・事務職共に情報を密にし、

全社一丸、一致団結して乗り越えていきたいと思います。

「疾風に勁草を知る」

突然、ものズゴイ強い向かい風が吹き始めるかもしれません。

軸足をシッカリと地元に置きながら、より積極的な営業展開を行なっていきたいと思います。

 

初心に戻りながら、常に革新していくために

全員がアクションしていかなくてはならない年になると思います。

そのためにも、全てに常にポジティブに将来の成功のために、

今のうちに種を蒔き全員で育て大きな収穫を得るために。

勝ち残る企業として頑張っていきましょう。

 

2016年10月25日

上 田  信 和

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