2017年10月(社内回覧書類より抜粋)
10月も後半に入り、肌寒い日が続くようになってきました。
現業の皆さんにおいては年末を迎え工程が気になる季節になってきたことと思います。
安全に、体調にも十分に気をつけた現場運営をお願いしたいと思います。
また、非常に巨大な台風も発生し、全国各地に多くの爪痕を残していきました。
各現場においても緊急の対応を迫られた箇所も多かったと思います。
常に、自然災害等には気をつける必要があるという認識と、
自然災害へのインフラ整備を行っているのだという誇りを持って
仕事にあたっていただきたいと思います。
さて、国政は突然の解散以来、慌ただしいまま選挙戦に入り、
結果としては自公与党が、2/3以上を確保し、
急ごしらえの政党、立憲民主が野党第一党、
希望の党が惨敗という形になりました。
準備期間の無い選挙ということもあったのか、
マスメディアを通じて色々な情報も錯綜していたかに思います。
民意は仮想(実在するかもしれませんが)の敵を作った上で、
それを壊す、あるいは存在意義を無くすことに対して敏感に、
そして過剰に反応する傾向があるそうです。
それがポピュリズムと言われるものでもあり、
それにマスコミが更に輪をかけ社会的な空気になっていきます。
それが、政治でいうところの風ではないかと思います。
今回の選挙、解散当初は、ポピュリズムに迎合するような形で風が吹き始めていた気がしました。
しかし、その風は、途中で逆方向に吹き始めました…
それは、民意を軽んじた、或いは、彼等の感覚としてもっていた原理原則がブレ、
裏切られたと思われたからだと思います。
一旦そうなった民意はなかなか戻っては来ません。
「○○ファースト」と言っていたことが、
結局は「当事者ファースト」に見えてしまったからではないでしょうか。
選挙中に、「ポスト平成」という単語が出てきました、
平成という年号は平成31年3月末日をもって終わりを告げます。
それと同時に新しい時代が訪れる、そんな言葉かと思います。
是非とも、次の時代は、頑張るものが報われる、
そして頑張る地域が報われる、
頑張る企業が報われる時代が訪れることを期待します。
投票日の夜に、ボクシングの試合が行われました。
ロンドンオリンピックのボクシングミドル級で金メダルを取り、
現在プロボクサーとして活躍中の村田諒太選手の試合です。
今年の5月20日にWBAミドル級の王者と対戦しダウンを取るも
不可解な判定負けを喫した相手とのリベンジマッチです。
彼はその時の負けを、自分自身への後悔ではなく、
対戦を段取りしてくれた人たちへの努力に応えられなかったという悔しさがあると述べていました。
そして、
「人にどう見られるかとか、人にどう見られたいかということばかりを気にしている。
それは自己中心性の裏返しじゃないか…」とも、
リベンジマッチは、前回とは違い攻めに攻め、
見事、7回終了TKO勝ちしました。
スポーツマンらしく、謙虚に、我武者羅に自分の信じる筋を通し、
ブレずに…そんな純粋さが政治には必要な気がしました。
2017年10月25日
上 田 信 和