2018年1月(社内回覧書類より抜粋)

新年あけましておめでとうございます。

年が開けて、さあ本格的に仕事を…という時にいきなりの大雪で戸惑いもあったかと思います。

これからも厳しい寒さが続くと思いますので、

現業の対応や体調の維持に配慮のほどよろしくお願いいたします。

 

1月は一年の初めということで、新たな気持ちになるものです。

これからの時代は、何事においてもスピード感が重要かと思います。

速やかな対応ができるように頑張っていきたいと思います。

 

さて、いよいよAI(人工知能)の時代が来ると言われています。

自動車が自動運転をし、医療や銀行、サービス業の一部も少しずつ

AIを取り入れた対応が多くなって来ると言われています。

 

「今の子供達の65%が、大学を卒業する時には今は存在しない職業につくだろう」

とアメリカの学者も述べているそうで、時代は劇的に変化していきます。

10年前には確かに、ユーチューバーやアフェリエーター等という職業が

成り立つとは想像もできなかったと思います。

今では多くの子供たち夢見る職業になっているようです。

10年後には今までの常識が通用しなくなる、そんな時代になるのかもしれません。

 

1月3日にNHK BS1にて放送された

「欲望の資本主義2018〜闇の力が目覚める時〜」を見ました。

番組の中には「テクノロジーの発展が経済成長をもたらさない」という言い回しがありました。

新しいテクノロジーは一握りの人にのみ圧倒的な恩恵をもたらします。

全人類の中核をなす中産階級の人々(サービス業、銀行、保険会社、役所に勤める人々等…)は

新しいテクノロジーの恩恵を受ける事が出来ないと言われています。

 

それどころか、テクノロジーは彼らの仕事を時代遅れにし、職を奪います。

かろうじて生き残れるのは飲食業などの比較的賃金の低い

(ロボットや機械で簡単に置き換えられない)仕事だけになるとのことです。

 

新しいテクノロジーが盛況だからといってそれが経済成長につながるわけではなく、

大多数の人の生産性を向上させるのではなく職を奪います。

つまりは人間の生産性が失われていくとのことです。

 

例として農業を取り上げていました。

機械化により、生産性は向上し、人力は必要なくなりました。

その為に農民は職を失い、農村を離れ、都市部に移住し新しい職を求め流ようになりました。

その当時の都市部では産業革命が生じ農民の受け皿となっていたからです。

第1次産業革命の時代の話です。

 

第1次産業革命とは19世紀のイギリスにおける蒸気機関の発明であり、

第2次産業革命はアメリカにおける電力の使用、

第3次産業革命はコンピューターです。

それぞれの産業の革命によって、

そこで従事していた労働者の多くは別の職種に移行していきました。

ただ、完全に別の職種への移行がなされないまま、次の産業革命が生じ、

その為、流れに乗り切れなかった人達は低賃金に悩まなければならなくなりました。

 

いま、第4次産業革命が起きようとしています。

AIに代表される、コンピューターの自律化、ロボット化です。

これにより確かに便利な社会が訪れるとは思いますが、

更なる貧富の差が生まれるのも現実だと言われています。

 

我々が従事する建設業はどうなるのでしょうか?

どんどん機械化施工が押し進められています。

スピード感を持って対応していかなくてはならない一方で、

今までの技術やノウハウは大切にしていかなくてはならないとも思います。

それを伝えるのは、今は人でしかないと思います。

多くを考えさせられる番組でした。

 

2018年1月25日

上 田  信 和

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