2018年5月(社内回覧書類より抜粋)

5月に入り全国的にも穏やかで過ごしやすい季節になりました。

ただ、近年の異常気象のせいなのか、まだまだ寒暖の差も激しく、

急に30℃を超える日もありましたし、地域によっては集中豪雨もあったりと、

体調が気候変動に付いていけずに、時には疲れが溜まり、

ダルさや集中力が続かなくなったりもします。

気候の変化に十分に留意し、万全な体調で業務の遂行をお願いします。

 

さて、4月20日から5月5日の間、地元砺波では毎年恒例のイベントでもある

チューリップ フェアが開催されました。

フェア期間中の入場者数は、前半は好調に推移しましたが、

ゴールデンウィーク後半に雨が降ったこともあり、

去年よりも3万人少ない29万3000人となりました。

 

ここ数年は海外からの来客者も多くなり、フェア開催中に数回は会場を訪れましたが、

賑やかさや会場の雰囲気も昔と比較して、華々しく感じたり、

以前よりまして工夫されている面や、新しい試みがなされていますし、

毎年来場しても飽きのこない工夫がされていると感じました。

主催者やその関連している方々の努力に頭がさがる思いです。

 

チューリップ フェア自体は昭和26年(1951年)から開催され、

今年で67年目を迎えたそうです。

平成33年(2021年)には開催70年という記念すべき年となるようで、

その際には、現在あるチューリップタワーの横に新しいタワーを建て、

一年だけ新旧両方のタワーがそびえ立つツインタワーとすることも決まっているようです。

フェア自体の歴史と、それに携わった多くの方々の努力に感謝し、

その努力の積み重ねが今だと感じさせられました。

 

先日、講演会にて株式会社インテック元最高顧問の中尾哲雄氏

(現 (株)アイザック取締役相談役)の講演会を聞くことができました。

中尾氏は現在82歳であり、年齢を感じさせない感じで、

考え方も講演内容も素晴らしいものでした。

講演のテーマも「お礼を言うこと80歳を生きてきて」でした。

 

小さい時に都会から疎開してこられた話や、

幼くして妹を亡くしたこと、そのころの思いを感慨深く聞くことができました。

経営者としての中尾哲雄ではなく

人間中尾哲雄を知ることができる講演会だったような気がします。

 

その講演の中でこんな話を聞くことができました。

Present=贈り物(プレゼント=gift)であるのはみなさんが知っていることとは思いますが、

同様にPresentには「現在の」とか「今の」という意味もあるとのことです。

これを中尾氏曰く

「今というのは、昔からの贈り物」

「現在とは過去からの贈り物」であると述べられました。

 

また、氏は講演会の時は常に砂時計を傍に置いて話をされるそうなのですが、

砂時計に見られるように、

「時は過ぎ去っていくものではなく、砂時計の砂のように溜まっていくものである」

とも言っておいででした。

 

チューリップフェアーに見る現在の華やかさは、

それこそ過去からの蓄積であり、過去に携わられた方々の努力の結晶でもあります。

それが現在の形となっているのです。

会社も同じで、弊社も5月5日で74年が経過しました。

これまでの74年間の先輩諸兄や関係各位に感謝し、

75年目という節目の年に向けて精一杯、全員で頑張って行きましょう。

 

2018年5月25日

上 田  信 和

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