2019年3月(社内回覧書類より抜粋)

3月に入り、いよいよ春の気配を感じる時期になってきました。

例年に比べて本当に雪の無い過ごしやすい冬であったなと感じています。

現業の方も工程・安全管理共にこんなに管理しやすい年は

今までなかったと思ったのではないでしょうか。

もう数日で新しい年度が始まります。

社内においても新しい仲間が加わります。

気持ちを新たに、力を合わせて頑張っていきましょう。

 

さて、この頃スーツの襟のところにカラフルなドーナツ状のバッチを

つけている人を見かけたことはありませんか。

特に大手企業の営業であったりする人に多いのですが、

カラフルなバッチの正体は、

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)を

支持することを宣言するバッチです。

 

SDGsとは、世界のリーダーたちが、

2015年9月の国連サミットで採択され、

2016年の1月に正式に活動が始まった世界的な活動で、

2030年までに世界の全ての人が、あらゆる形態の貧困に終止符を打ち、

不平等と闘い、気候変動に対応しながら、

「誰も置き去りにしない」という決意のもと、

「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた

17の目標と169のターゲットを解決していく活動です。

 

実は、この目標の前には2000年9月にニューヨークで開催された

「国連ミレニアム・サミット」において国連加盟189カ国で、

21世紀の国際社会の目標であるMDGs(Millennium Development Goals)

が採択されていたそうで、その目標年度が2015年であり、

その期限が過ぎたこともあり新しくSDGsが制定されたという経緯もあるそうです。

 

それでは、現在、世界で問題とされている

「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた

『世界を変えるための17の目標』とはなんなのでしょうか?

 

それは、

1、貧困をなくそう、

2、飢餓をゼロに、

3、全ての人に健康と福祉を、

4、質の高い教育をみんなに、

5、ジェンダー平等実現しよう、

6、安全な水とトイレを世界中に、

7、エネルギーをみんなにそしてクリーンに、

8、働きがいも経済成長も、

9、産業と技術革新の希望を作ろう、

10、人や国の不平等をなくそう、

11、住み続けられるまちづくりを、

12、つくる責任つかう責任、

13、気候変動に具体的な対策を、

14、海の豊かさを守ろう、

15、陸の豊かさも守ろう、

16、平和と公正をすべての人に、

17、パートナーシップで目標を達成しよう。

の17項目だそうです。

 

日本という世界でも恵まれた国にいてピンと来ない項目も多くあるように感じますが、

報道等で再三取り上げられている世界の現状を考えると、

確かに生まれる国によって生じる問題は違うわけだし、

生まれた場所によって生まれつき不公平な状況に置かれている人々が

いるということは確かに問題があると思います。

 

日本に生まれてよかった、この地域で生活ができてよかったという

現状に満足するだけではなく、

より多くの人たちに幸せになってもらいたいという崇高な考えのもとに

決定されたものだなとも感じました。

 

金沢の建設会社の加賀建設さんでは、

このSDGsを指標にして人材育成を進めているそうです。

今の若い世代は社会や地域への貢献というテーマに敏感で、

地域の会社でも世界的な動きを感じられる企業活動に共感を示すとも言われているそうです。

同じ北陸の建設会社でもあるし、いろいろ頑張っている会社はたくさんあります。

まだまだ、多くのことを学ばないといけないと感じました。

皆さんはどうでしょうか。

 

2019年3月25日

上 田  信 和

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