2019年7月(社内回覧書類より抜粋)

8月になろうとしているにも関わらず昨年に比べれば気温の低い日が続いていました。

近年は酷暑とまで言われる暑さが続いていただけに、

若干ではありますが過ごしやすく感じます。

ただ、これからは本格的な暑い夏が必ずやってきます。

体調管理には十分に気をつけて、区切りの盆休みまで頑張っていきましょう。

 

さて、今月13日の土曜日に、社内のコミュニティースペース1階にて、

小学生向けの「ロボットプログラミング教室」を行いました。

富山県内から22名の子供達に参加頂けました。

 

何故「プログラミング教室」を行なったかと言うと、

地域の子供達へのイベントを通して地域貢献を行いたいという思いと、

2017年に改定された「小学生の学習指導要領」に

プログラミング授業の必修化が明記されたからです。

 

学校のプログラミング授業には2つの目的がある様です。

  • コンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための授業、「タイピングなどコンピュータの基本的な活用スキル」
  • プログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための授業、「コンピュータを動かすための考え方(=論理的思考力)を身につけること」

今回、会社で行なった教室では、

主に ② の論理的思考を身につける教室です。

コンピューターは指示したことしか出来ません。

「進む」「止まる」「掴む」「離す」などの指示を、

どのくらいの速さと時間を掛けるのかを考え、

トライ&エラーを繰り返しながらロボットに目的とする動作をさせるのです。

 

子供達は、緊張や知らない友達との共同作業という事もあり戸惑いながら作業していたのですが、

その内、一生懸命に考え、

苦労しながらも出来上がった時の喜びは大変なものでした。

 

この教室では子供自身の論理的思考をいかに育てるか主目的です。

マニュアルや決まったことしか出来なくなってきた子供たちに、

考えることの大切さを身につけるものです。

これからのIoT技術の発展には、

今の子供たちが自分で考える力がどうしても必要だからです。

 

子供達の教育は本当に難しいと思います。

関わり過ぎても子供達の自主性や考える力を失くしてしまいます。

また、構わないと自由奔放ならいいが無秩序に行動を行う様になることさえあります。

そういう事からも、今回の教室では、親御さんは絶対子供たちに話しかけたり、

教えたりしてはいけないとルールが課されていました。

子供の側でモドカシイ思いをしながら見ていたり、思わず助け舟を出したり、

一生懸命に写真を撮っていたりと、

そんな親御さんの表情や対応が興味深く、

微笑ましく見ることができました。

 

これからも少しでも地域の役に立つ活動を地道に行なっていきたいと思いますので、

ご協力をお願い致します。

2019年7月25日

上 田  信 和

 

「学習指導要領」:全国どこで教育を受けても授業にバラつきが出ないよう文部科学省が示しているカリキュラム編成基準のこと。10年ごとに改定が行われる。プログラミング授業は「情報活用能力の育成を図るため、各学校において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え、これらを適切に活用した学習活動の充実を図ること」ということが目的だそうでが、「パソコンやタブレットを学校で用意し、勉強にも取り入れていきましょう」という意味だと理解すればいいのかと思います。

 

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