2019年9月(社内回覧書類より抜粋)
9月も後半に入りかなり涼しくなってきました。
ここ数年毎年のように台風の被害が出ているようですが、
今年も九州北部や関東地方に台風が猛威を振るいました。
房総半島では長期にわたる停電や、その後の雨による影響もあり、
被害も多く出てしまいました。
被災者の方々には少しでも早く普段の生活がおくれるよう祈念したいと思います。
季節の変わり目、体調管理をしっかりして日々を有意義に過ごせるよう心がけていきたいと思います。
先日、本を読んでいるとこんな事が書かれていました。
「令和の時代はおそらく、平成の時代以上に企業経営は変化を遂げます」と。
その理由は人口動態、すなわち人口減少に原因があると書かれていました。
人口が増加し、それによって国全体のGDPが増加していく時代から、
人口減少に向かっていく世界では企業の考え方や、
多くの仕組みが20度や30度という段階ではなく
180度という大転換期になるとも書かれていました。
先日、東京で日本商工会議所の第130回の総会における三村会頭の挨拶を聞いたのですが、
その挨拶の中にも人口減少の話や社会の変化の話が出ていました。
中小企業の66.4%が人手不足でこれ以上に業績を伸ばす事ができない
との調査結果が出ているそうですし、
少子高齢化の中で生産年齢人口が減少するだけではなく、
中途採用市場においても、中小企業から大企業に年間約50万人が流出しており、
中小企業の人手不足は構造的な問題となっているとも述べられていました。
就業者数を増加させようとして政府も外国人の就労者の増加を考え、
国を挙げて政策として対応をしようとしていますが、
まだまだ課題があるような気がしますし、
急激な変化に対応できない業種もあります。
土木や建設の技術者を急激に増加させる事自体に無理がありますし、
技術の伝承は容易なことではありません。
また、技術の発達によって、AIが人の代わりになる時代も来るでしょうけど、
それもなん年後の話になるのやら。
社員の採用に至っても当然変化が出ています。
数年前までの面接のように「学生を選ぶ場」と捉えていると良い人材は当然確保できません。
面接自体は「企業をアピールする場」と考え方を転換しないと、
良い人材どころか採用すらできません。
組織の作り方も変わってきているとの事です。
従来であれば、強いリーダーシップを発揮し、
組織を一枚岩にして目の前の課題に立ち向かうという経営が理想とされてきていました。
しかし、これからは多様な社員の力で、
見えない課題をあぶり出す事が求められているとの事です。
別の言い方だと、人口増加で高成長時代では他社の情報を素早く集め、
大きな流れに乗り遅れない事が求められていましたが、
人口減少で低成長時代では市場が小さいため、
他社と違うことをしなければ発展はおろか存続もできなくなるとも…
独自性の追求が過去とは比較にならないほど重要になっているとも言われています。
今月末で当社の第76期も終わります。
来月からは77期がスタートします。
常に新しい情報を貪欲に求め、より先進的で独創的な考え方を持ちながら
皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。