2019年11月(社内回覧書類より抜粋)

 

いよいよ肌寒い季節がやってきました。

もうしばらくすると霙(みぞれ)まじりの天候が続くようになるでしょう。

現場においては、夏の暑さ同様、寒さにも慣れが必要かと思います。

最も寒さを感じる季節かとは思いますが、

先ずは、健康管理をしっかりしていただき、

年末まで或いは雪が降る前までの工程管理、

安全管理を万全によろしくお願いいたします。

 

先日、坂東真理子氏の雑誌での対談記事を読みました。

「失敗を恐れて、100ある力の80%しか出さずにいる事が習慣化してしまうと、

いつの間にか能力が萎えてしまう。時には105%、110%の力を出そうと努力する事で、

自分で想像もできなかったような力を発揮できるのです。」と、

それは特別な人だから出来るのではなく、

「まずは、締め切り=ゴールを設定し、

そこから逆算してアクションを起こし続ける事が大切で、

怠けたいという気持ちは誰しもどこかにありますが、

ゴールを決めて自分でマネジメントしていく事が最も大切なことです。

そして、マネジメントしながら常にチャレンジし続ける人は、

自らハードルを高め、更なる高みを目指そうとする気持ちが湧き上がり、

新しく挑戦したいということが次々と出てくるようになる。」

というふうにも書かれていました。

どういうことかと自分なりに解釈してみました。

無理して難度の高い仕事をすると、同時に失敗するリスクも生じます。

ただ、そのリスクを取らずに、いつもやっている仕事以外はしない

というようなスタンスをとると能力が落ちてきます。

だから、時折無理な仕事にもトライしなければ成長はない。

という事だと思います。

 

また、こんな別の記事も読みました。

アスリートの世界では「体の限界よりも脳の限界のほうが先に来る」と言われているそうです。

体の潜在能力としては、まだいけると思っているのに、

その前に防衛反応なのか、脳が制約をかけてしまうらしいです。

「今まで出来なかった自分」を「できる自分」にする事で心理的に不安を抱くためだそうで、

リスクを負ってまで「できる自分」になる事から

逃げ出すように脳に自然にインプットされているのです。

ある一定まで「できる自分」(難しい仕事はトライしない)で抑える事が

一方で「精神的な安定」をもたらしており、

「できない自分」(難しい仕事にトライする)まで頑張ってしまうと

「精神的にも不安定」を生じさせるため、

人間は自然のうちに精神的安定を優先させるのです。

いわゆる脳の方で、現状維持をさせ、精神的にも肉体的にも安定を望むのです。

ただ、このままだといつまでも「出来ないものは出来ない」ということになるため、

先ほどのゴールを決めてマネジメントしながら

チャレンジする事が必要になるのだと思います。

我武者羅に頑張るのではなく、マネジメント(管理・経営)をしながら

チャレンジするという事が大切なのだと思います。

たまには、コントロールしながら、

脳のリミッターを外す事が重要なのかもしれません。

しかしながら、人間は機械とは違います。

機械のようにスイッチを簡単にオン・オフ出来るのであれば…と感じる事があります。

常に自分は新しいことにもトライしているのか…

自分で自分に問い正してみなければいけないと感じました。

 

2019年11月25日

上 田  信 和

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