2020年4月(社内回覧書類より抜粋)
新型コロナウィルスが全世界に猛威を奮っています。
日本国内に初感染者が出てから既に3ヶ月以上を経過していますが、
毎日のように感染者数の状況がニュースで伝えられ、
その増加数に気分はどんどん暗くなっていきます。
感染され苦しんでいらっしゃる方々の少しでも早い回復と、
不幸にもお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。
本来なら、天気も良く、チューリップの花が市内のあちこちの畑に咲き乱れ、
いよいよチューリップフェアーかと何だかウキウキするような季節のはずなのですが、
気持ちが全く晴れません。皆さんも同様かと思います。
昨日、テレビ局の関係の方と話をしていましたが、
夕方のニュースの視聴率がとんでもなく高くなってきているとのこと、
会社からは早々に帰宅し、そして夕方の地方版のニュースを見る、
これが全国民の典型的なライフスタイルになってきているようです。
不要不急の外出は行わないこと、企業も業務の縮小を要請されている現状で、
最も活躍しているのは医療従事者の皆さんだとも思います。
県内では富山市民病院のクラスター感染の例もありますが、
基本的には彼らの活躍なくしては我々の生活も成り立たないのが事実です。
我々が彼らに何かしてあげることがないのか、
彼らの負担を少しでも軽くしてあげられることがあればとも思います。
また、感染者へのネット上での誹謗中傷や偏見が大きくなっていると聞きます。
確かに何らかの経緯があって感染したとは思いますが、
誰も感染したくてなったわけでも無いですし、
まして家族や他人に感染させようと思っている訳でもありません。
悪いのはウィルスであり、そのやり場のない怒りを、
間違った方向に向けることだけは避けたいと思います。
あくまでも「敵はウイルス」なのです。
新聞の社説に「二重の苦しみを与えるな」という見出しが書かれていました。
私たちは、感染者が、病に加え差別という二重の苦しみを背負えばどうなるかを
想像力を働かせて自分に置き換えて考えてみなくてはならないと思います。
全ての人に感染の可能性があることを認識しなくてはならないし、
そのような中で医師や看護師らは使命感を持って過酷な現場で働き続けていることに
尊敬と敬意を払わなくてはなりません。
新型コロナウイルスとの戦いは長期戦が予想されると考えられます。
人間が足を引っ張りあっていてはウイルスを利するばかりです。
励まし合い、支え合う機運を醸成し、この苦難を乗り越えるエネルギーとしていきたいと思います。
さて、ゴールデンウィークに入ります。しかしながら、全国がこのような状況です。
人との接触を減らすことを目的として、
規定の休日にプラスして特別休暇を採用いたしました。
出来るだけ外出しないようにしながらも、有効に使用していただき、
お互いに新型コロナウイルス の脅威に負けないよう、感染しないよう注意をしていきましょう。