2021年2月(社内回覧書類より抜粋)
早いもので新しい年に入って2ヶ月が経とうとしています。
私自身は、本来であれば多くの新年会や総会が目白押しである季節なのですが、
新型コロナウイルス感染症の影響が未だ見えないため、全く違った生活を送っています。
多くの国々でワクチンの開発が行われ、それ等をめぐる国家間の駆け引きなど、
ワクチン開発では後れを取っている日本にとっては気がかりな状態でもあります。
しかしながら、科学技術の進歩を含め、少しずつではありますが進展しています。
完全に元の生活は戻らないまでも、新しい生活様式とともに平穏な生活が来る事を期待しましょう。
季節柄、寒い日がまだまだ続くかと思います。
まだまだ積雪もあるかと思います。
体調管理をしっかりして業務に励んでいただけるようお願いいたします。
2月始めに課長職を対象とした「リーダー研修」が社内会議室にて行われました。
課長を対象にした初めての企画だっただけに参加された対象者の皆さんも、
どんな研修になるのか興味深くしていた事だろうと思います。
対象者の皆さんには、是非とも若手社員の皆さんの育成をお願いしたいという意図をくんでいただき、
平素より業務多忙の中ではありますが、企業が継続的に発展するために
必要不可欠である事を考え前向きにお願いしたいと思います。
研修の中で、講師から「人は何から学ぶでしょうか?」という投げかけがありました。
皆さんなら何と答えますか。仕事が出来る人から学ぶ、本から学ぶ、失敗から学ぶ…など、
回答は人それぞれだと思います。
経営コンサルタントであるマイケル・ロンバルドとロバート・アイチンガーの研究によると、
ビジネスにおいて人は70%を仕事上の経験から学び、20%を先輩・上司からの助言やフィードバック、
10%を研修などのトレーニングから学ぶと言われています。
これは「7・2・1の法則」とも呼ばれているそうです。
「仕事上の経験が学びの7割を占めている」ことは、皆さんの感覚とも合致しているのではないでしょうか。
いわゆる、OJT(On the Job Training)です。
結局は、仕事の中で自分は学んでいくということでもあります。
研修を行いながら、実際は10%しか身につかない…とは言われていますが、
少しでも皆さんの意識づけになればとの思いもこもっています。
先日の新聞に地元の企業の社長の特集記事が掲載されていました。
「本来、人のコミュニティーは150人から200人程度までが共感力の働く規模とされている」とのこと、
常にどうすれば社員が生き生きと働ける職場に出来るのかをグループ会社の社長達と頭を悩ませているとのことでした。
その会社はグループ全体で1800人を抱える複数の企業グループの代表でもあります。
その社長が今年のグループ社員に配信したビデオメッセージの中で「社長力向上」を打ち出したそうです。
そして「一番いらない社長は『今のまま続ければいい』という人なのですよ」とも取材時に語られたそうです。
コロナにより、DXの必要性が叫ばれるようになり、いろんな意味での転換期が来ています。
「手を打たなければ廃れるという危機感がそう言わせるのだろう」という様に記者自身もその記事を締めくくっていました。
自分自身、これだけ世の中の流れが速く、変化が激しい時代、止まった時点で、流れから取り残されていくとの
危機感を持ちながら常に新しいものを追いかけていく姿勢は積極的に持とうと考えているつもりです。
新入社員、若手社員、中堅社員、課長職、部長職それぞれの研修を予定しています。
それぞれの研修の中で、今のままではダメだという危機感を持ちながら、
自分自身の向上につなげていってもらえればと思います。
個々の健闘を祈ります。全社員で頑張っていきましょう。
2021年2月25日
上 田 信 和