2021年12月(社内回覧書類より抜粋)
今年もあと少しになりました。
皆さんにとっての2021年はどんな一年でしたか?
私自身は良いことも悪いこともいろいろあった一年ではありましたが、記憶に残る年でもありました。
さらに寒い日が続く時期になりますが、体調管理をしっかりして、
良い年末年始を迎えられるようにしていただければと思います。
12月12日(日)に、建築施工をさせて頂いた、
チョコレート専門店「QUONチョコレート」のオープニングセレモニーに出席して来ました。
この店舗は全国でも注目されている「就労支援型」の形態をとっており、
2014(平成26年)、障がい者の社会参加や所得向上を理念に掲げ、
一般社団法人「ラ・バルカグループ」(愛知県豊橋市)代表の夏目浩次さん、
ショコラティエの野口和男さんが立ち上げた事業です。
全国の福祉事業所と連携し、現在31店舗でフランチャイズ展開しており、
同店は北陸初出店の32店舗目となり、介護福祉事業を行う「アポケアとやま」(向新庄町)が運営に携わっています。
「就労支援型」とは、一般企業などに就職が困難な障がい者、
難病を抱えている方に働き場所を提供する目的で運営され、
就労移行支援A型、B型があるようです。
A型は企業と雇用契約を結び保険等も完備される制度であり、
就労継続支援B型は雇用契約を結ばないので保険などは対象外となります。
B型は報酬も就労継続支援A型に比べて低くなりますが、毎日事業所に通所する必要がなく、
労働内容も難しくないものが多いので自分のペースで働くことができます。
店内は非常におしゃれな内装になっており、ワクワクしながらいろんな種類のチョコレートを買い、
アイスやドリンクも注文することが出来ます。
中央にある飾り棚の下の木製の床に下記のコメントが書かれていたのを見つけました。
泣き空よりも笑い空 たくさんの笑顔があふれ たくさんの ありがとう があふれる青空
いろんな生き方や暮らしがあって いろんな想いを描ける青空 みんな凸凹違っていていい
もっともっと単純でいい ほんの少しでいい となりの誰かとおぎない合えば
空はきっと笑い空になる みんなはどんな空がいい?? 描きにいこう!!
とびっきりの笑い空を!!!
ようこそ! QUON chocolate の世界へ!!!
「みんな凸凹違っていていい」という部分が「就労支援型」の店舗の思いが詰まっているようで、
ダイバーシティ(多様性)やジェンダーレスといわれる現代社会にマッチした事業でもあります。
今後求められる企業像であるような気がします。
代表の夏目さんとも話をしたのですが、「やる気」がある人は働いてもらいますとのコメントも力強く感じました。
偶然ですが、その2日後の14日(火)には富山県富山支援学校にて1時間の時間を頂き授業をさせて頂きました。
生徒のみんなは中学を卒業後した後、入学した軽度の知的障がいという個性(凸凹)持った子供達です。
凸凹はあっても、みんな真面目に勉強や職業訓練を受ける為に毎日一生懸命通学しています。
びっくりしたのは片道2時間以上かけて通学している子もいるそうで、
電車とバスと徒歩で夏も冬も一人で通学していることです。(父兄の送迎は一切禁止)
また、どの子も大きな声で挨拶している姿に感動しました。
こういう子たちがしっかりと普通に働ける社会が来る事が理想の社会なのだなと感じる事が出来る2日間でした。