2022年2月(社内回覧書類より抜粋)
2月も後半になりましたが、今年の冬はなかなか終わりそうにありません。
コロナウイルスの感染拡大も変異しながらも、まだまだ収束には時間が掛かりそうです。
現場では苦労も多いこととは思いますが、寒さ対策をしっかりと行い、
体調に留意して日々の業務を宜しくお願い致します。
さて、夏の東京オリパラから約半年、冬季・北京オリンピックが行われテレビ観戦をしていました。
いろんな競技の中で日本人選手が一生懸命頑張っている姿は、
それぞれのドラマがあり、美しくもあり感動を覚えるものです。
その中でも興味を持ったのは女子カーリングの活躍です。
惜しくも銀メダルでしたが素晴らしい結果だったと思っています。
そして、その競技の奥深さを知る事ができました。
4人の選手が、勝利のために持てる力を精一杯出し切る姿、
緊張する場面でも仲間を信じてストーンを投げ切る勇気、
そんな事にも感動したのですが、4人で戦略を立てながら勝ちに挑む、
リスクをどう取り、その中でどう勝利に結びつけるか。
勝つための戦略を4人のメンバーでお互いに知恵を出し合いながら
真剣に相談し合っているシーンが印象的でした。
相談するということ、仕事で言えば、よい結果を出すために議論や会議を行うことかと思います。
議論や会議を行うには4つの期待があるからだそうです。
- 1人で判断するよりも話合ったほうが的確な判断が出来るという期待があるから
- 1人で考えるよりも皆で知恵を出し合った方が創造的なアイデアを生み出せるという期待
- 利害の対立や見解の相違があっても、話し合えば民意(参加者の同意)を反映した決定が出来るという期待
- 意見交換をすればメンバー全員が同じ情報を共有して多様な事態に対応できるという期待
議論や会議はこれらの期待を持ちながら行います。
なるほど、カーリングの試合中でもチームで最良の手段を2~3種用意して行っていました。
投げる直前まで多種多様なパターンを考え、投げてからも氷の状態や、
曲がる状態を全員が瞬時に判断しながら、
声を掛け合い最良なポジションにストーンを運んでいました。
それぞれが多くの経験を持った個人の集まりにも関わらず、
短時間で真剣に議論し結論を出し結果に繋げる。
上に書いた4つの期待も、時と場合によって間違った方向にミスリードしたり、
創造的なアイデアが全く出なかったり、受法の共有が出来なかったりする場合が多くある様です。
議論や会議においては
「心理的な安全性」=「自分の考えを誰に対しても安心して発言できる情況」
が重要な要素となる様です。
その為には普段のコミュニケーションと信頼関係が重要になります。
確かに女子カーリングのチームは笑顔を絶やさず、
お互いの意見を尊重しながらプレーしていた様に感じました。
日々、議論や会議を行っている自分を振り返って常に意識する必要があるものだと感じました。