2022年6月(社内回覧書類より抜粋)
北陸地方も梅雨に入り蒸し暑い日が続く季節になってきました。
暑さに慣れていなかったり、不規則な生活で熱中症になりやすい時期でもあります。
自分自身の体調管理をしっかりと行い業務を進めていって頂きたいと思います。
また、7月1日からは毎年恒例の全国安全週間が始まります。
今年のスローガンは『安全は 急がず 焦らず 怠らず』となっています。
これを機に、時間に余裕を持った現場運営に努力して頂ければと思います。
さて、「好かれるボス、嫌われるボス」という記事を見て興味を持つ人は多いことと思います。
自分も興味を持ち読んでみました。
間違ってはいけないのは「良いボス、悪いボス」ではなくて、
「好かれるボス、嫌われるボス」のいう事です。
「良い、悪い」の判断は、噓をつかないとか罪を犯してはいけないなどの
普遍的な価値観で決められる事です。
極端にいうと法律や道徳観の良し悪しです。
それに対して「好き、嫌い」は個人的な価値観によって決められます。
Aさんにとっては好きでも、Bさんにとっては嫌いということもあるかと思います。
では「好かれるボス、嫌われるボス」とはどういうことか。
「良い上司」=「部下から好かれる上司」とすれば、
上司は部下の顔色を見て八方美人のように良い顔をすれば好かれる人にはなれると思いますが、
好かれる上司にはなれない事は理解できると思います。
結局は「有能で仕事が出来る人が好かれる上司」となってきます。
有能な上司(好かれる上司)の共通点としては、
「対概念」を提示して、シンプルかつクリアに指示できる人が挙げられます。
「対概念」とは仕事で「やること」をわかりやすく指示するだけではなく、
同時に「やらないこと」もはっきりと指示することの様です。
例えば「工事の売上を上げる」だけだとどんな工事も受注すれば良い…
という事になるのですが、「工事の売上と利益目標を指示する」だと
工事の売上も必要だが利益率も考えないといけない。
極端に工事の売上だけを追求することが出来なくなる。
ということです。
また、有能な上司(好かれる上司)の共通点の二つ目としては、
目標のための戦略をしっかりと説明できるかということの様です。
目標達成のためには多くのハードルがあるかと思いますが、
それらの因果関係や難易度を理解し、それを説明し、
首尾一貫した戦略を説明し部下の気持ちをハッキリと目標に向かわせる事が重要となってきます。
それらが出来て初めて目標が達成できることになり、有能だと部下に評価されるという事です。
そして三つ目としては、好き嫌いを受け入れるインクルージョン
(包摂)ができることだそうです。
要は部下の「好き嫌い」の違いを受け入れる懐の深さがあるということです。
近年、ダイバーシティ(多様性)という言葉がよく出て来ます。
そもそも人それぞれ多様性を持ち合わせています。
価値観や考え方、趣味嗜好は人それぞれです。
個性も十人十色、それらを受け入れる懐の深さが試されます。
集団社会では自ずと多様性が否定される場合が多いかと思いますが、
それでは個人は息が詰まってしまいます。
ある程度の多様性を受け入れることができる事が部下に評価されるという事になると思います。
今回は「好かれるボス(上司)」について書きましたが、
今は部下としての立場の人たちも、後輩ができたりすると、
自然と部下を指導しなくてはならない立場になってきます。
その時にどう振る舞えば良いか、どの様に指示をしなくてはいけないかを
日々意識しながら業務に携わって頂ければ「好かれるボス」への近道になるかと思います。
私自身も自戒を含め頑張っていきたいと思います。