2022年7月(社内回覧書類より抜粋)

今年は例年よりもかなり早く梅雨明けが宣言されましたが、

開けた途端の雨模様と蒸暑い日がまだ続いています。

まずは、熱中症に十分に気を付けた上で水分補給や規則正しい生活をお願いします。

また、コロナ感染者数も一旦減少傾向に向かっているかと思っていましたが、

ここにきて急激に感染者数が増加しています。

個々人や家族単位での感染に注意した生活スタイルに心掛けるようにして頂ければと思います。

 

さて、先月、私自身が経営の師と仰いでいる、コーセル㈱の創業者

「飴 久晴」氏の新しい著書「百の箴言(しんげん)」を手にする事が出来ました。

私自身の経営のバイブルとして手元に置いておこうと思っています。

その中から「長所を見よ」との章がありました。

 

※我はまさに人の長処を視るべし。人の短処を視ることなかれ。

短処を視れば、すなわち我れ彼に勝り、我に於て益なし。

長処を視れば、すなわち彼れ我れに勝り、我に於て益あり。

(『言志晩録』第七十条 佐藤 一斎)

 

佐藤 一斎のこの言葉は「人の長所を見なさい」と言っています。

人の長所を見ることによって、自分に無い能力や知識を知ることになり、

それによって、人は自分に無いものを得ようと努力するからです。

そうする事で自分は努力しようとし、自分にとって有益になるからです。

その逆で、人の短所を見て人を蔑(さげす)む事をしてしまうと、

自分が人より有能な人間だと思い、自分が努力しようとしなくなるからです。

 

そして、もうひとつ

 

※人、生まれて学ばざれば、生まれざると同じ。

学んで道を知らざれば、学ばざると同じ。

知って行なうこと能(あた)わざれば、知らざると同じ。

故に人たるもの、必ず学ばざるべからず。学びをなすもの、

必ず道を知らざるべからず。道を知るもの、必ず行わざるべからず。

(二宮 尊徳)

 

この言葉は、人として生まれたならば学びなさい。

学ばないという事は生まれなかったことと同じと言っています。

非常に厳しい言い方です。

同様に、学んで道が分らないようであれば学んでいることにはならない。

知っていて行動しないことは知らないことと同じ。

よって、人としては学んで、道(道理)を理解し、必ず行動を起こさないといけない。

でなければ、人間としての存在が疑われる。と言っています。

著書では「知識を得れば、それを行動に移さなければ人間じゃないよ」

と二宮尊徳は言っていると解説してあります。

 

それぞれの言葉とも短い文章ではありますが、大変考えさせられる言葉です。

自分自身に当てはめて、且つ、常にこういった気持ちで日々を生活していかなくてはならないと感じました。

皆さんもこの言葉を、ゆっくりと感じて頂ければと思います。

 

2022年7月25日

上 田  信 和

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