2023年3月(社内回覧書類より抜粋)
いよいよ春の訪れを感じる季節になってきました。
今年の冬は大雪との予想もあったのですが、その心配はほとんど無く
現場の工程においても予定通りに施工出来たのではないでしょうか。
建設業はもともと年度末工事が多い業種です。毎年、冬場の天候にはハラハラさせられます。
朝晩、まだ寒い時があるかもしれません、体調管理に気を付けて宜しくお願い致します。
また、今年も4月1日から新しい仲間が入社してくれることになっています。
しばらくは研修に行ってもらうことになっていますが、その後は現場勤務になる予定です。
少しでも早く社会人として、また砺波工業の一員として慣れていってもらいたいと思っています。
皆さんのご理解とご協力を宜しくお願い致します。
先日、DXについての講演を聞く機会がありました。
講師は講演の冒頭に、
「皆さんの会社は令和5年の会社ですか?それとも昭和98年の会社ですか?」
との質問をされました。
皆さんならどう感じ、どう答えますか。
DXとは、Digital Transformation(デジタル・トランスフォーメーション)の略語になります。
この頃は皆さんも耳にする機会が多くなったかと思います。
講演の中で、DXとは、
「デジタルによってビジネスを変形・変革させる事」
と位置付けて説明なされました。
企業にとってはどういうことかという事で、
音楽のストリーミングサービスや動画配信サイトを例にして話をされました。
私が就職する前後(30数年前)には音楽を屋外で聴く場合には、
先ずはCDを買いに行って(またはレンタルして)CDプレーヤーからカセットテープや
MD(Mini Disc)に録音し、Walkman等の再生プレーヤーを介して聴いていました。
2001年にApple社から「携帯型デジタル音楽プレーヤー; iPod」が発売され、
CD音源をデジタルに変換させ持ち運べるようになり、
その後インターネットで家や外出先からCDを介さずにダウンロードして聴くようになり、
今ではWi-Fi環境さえあればダウンロードせずに好きな曲を聴くことが出来るようになりました。
CDショップまで行く手間や目当ての音楽を探す手間が省け、1曲単位で買う事ができる利便性、
更には個人が好きそうな曲を薦めてくれる機能、そしてパッケージや工場生産が無くなり、
曲だけを安価で販売する様にもなりました。
CDの曲をデジタルにして販売する機能+αを含めて販売する事で購買者のニーズを掴みました。
また、それにより街のCDショップ、レンタル業界は徐々に廃れていきました。
同様に、Netflix等の動画配信サイトの攻勢によって、レンタルDVDショップ業界は廃れていきました。
これも単に動画を配信していくだけではなく、個人の嗜好履歴をデーターとして、
個人が見たそうな映画やテレビを薦め、且つレンタルDVDショップへ行くという行為を省きました。
Amazonについても同様で、当初は本屋さんの機能をインターネットと
宅配等の流通を介して販売する事がメインでした。
家に居ながらにして本が買える。
珍しい本も検索次第で購入できる。
更には、購入者の嗜好履歴を読み取り、お薦めの本を推薦してくれ、
読者の評価や、中古品の購入等、多くの+αを感じる事ができます。
この事により、多くの街中の本屋さんが消えていきました。
このような事がDXと呼ばれるのです。
デジタルな企業と、そうでない企業。
時代の流れが加速度的に早くなっている現在、
我々の建設業のデジタル化はどのように行っていけばよいのか?
乗り遅れないようにアンテナを高くしていかなくてはならないと思います。
会社全体で知恵や知識を出していきたいと思います。