2023年9月(社内回覧書類より抜粋)
少しずつ秋の気配が感じられるようになってきました。
今年の夏は本当に暑い日が続きました。
その影響で体調が未だ本調子じゃないという人もいるのではないかと思っています。
また、秋が遅い分、今度は身体が寒さへの準備が出来ないまま冬に入ってしまい、
それによって風邪をひいたり、体調を崩したりすることも考えられます。
現場を抱えている皆さんは気が気では無いとは思いますが、
安全第一で、天候や気温を意識しながらの工程管理や安全管理が必要になると思います。
宜しくお願い致します。
皆さんは「受援力」という言葉を知っていますか?
「受援力」とは、「助けを受け入れ、人に頼ることができる力」のことだそうです。
内閣府がボランティアを地域で受け入れるためのキーワードとして2010年に紹介し、
その後、東日本大震災後に広がった言葉だそうで、災害が起こった際に、
ボランティアやボランティア活動に対する地域住民の理解が不十分だと、
ボランティアの力が有効に活用されない場合があります。
また、被災地に大勢のボランティアが駆けつけたり、
大量の救援物質が送られたりした場合、十分な対応ができずに混乱が生じ、
「第二の災害」と称されるような事態に陥る事もあります。
そこで、受け入れ側の被災地に対しても、ボランティアへの理解や、
ボランティア活動をコーディネートする能力が必要になります。
その力のことを「受援力」と呼ぶそうです。
この「受援力」、災害時にだけ必要な事ではありません。
例えば仕事上で、業務が重なって期日までに業務がこなせないと感じても、
その業務を誰かにお願いしにくい場合があると思います。
誰かに業務をお願いすると、その人の時間と労力を使うので迷惑をかけてしまいます。
また、お願いすることによって借りをつくってしまいます。
業務が大掛かりになればなるほど、お互いに仕事の助け合いを
しなければ達成できない事が多々あると思います。
「受援力」は、お願いする方も、お願いされる方にも必要になるスキルで、
必ず身に着けてもらいたいスキルでもあります。
「助けを受け入れるスキル」=「受援力」という事かと思います。
「受援力」を身に着ける事ができたならば、誰かに何かを頼っても
相手に迷惑をかけることはないですし、自分が劣った立場(借りを作る)ことにもなりません。
例えば、忙しくてどうしようもない時に部下に助けを頼みます。
「○○さんはこんなことも出来ないのか」と疎まれたり、
「なんで○○さんの仕事を自分がやらされるんだ」と
反発したりされないかと不安になるかもしれませんが考えすぎです。
むしろ、「自分は上司から信頼されているんだ」「自分の強みを発揮するチャンスだ
」と捉えられることによって、お互いの信頼関係が深まり、頼りにされたことを相手は喜び、
チームとしてもより良い成果を生み出せることになります。
また、それによって、頼られた側が今度は困った状況が発生した場合に
頼みやすい空気を醸成することにもなると思います。
ある政治家の言葉を借りると「頼まれごとは、試されごと」なのです。
それによって人間関係はスムーズになり業務も効率的に進むことになると思います。
「受援力」をお互いに高め合っていきましょう。