2024年1月(社内回覧書類より抜粋)
新しい年が明けました、本年も宜しくお願い致します。
「明けましておめでとうございます」と言い難い年明けとなりました。
能登半島を震源とする大規模地震により、能登地方を含め、富山県内においても多くの被害が生じました。
皆さんも今まで経験したことの無い揺れを感じ驚いたことと思います。
多くの被災者にお見舞いするとともに、一刻も早い復旧を祈るばかりです。
会社においてもBCPの観点から、地震発生早々、皆さんの安否確認・被害状況を確認させて頂きました。
今回の経験で、会社として、個人として、出来る事、出来ない事、しなければいけない事、足りない事等、
それぞれが感じた事は多々あると思います。
これ等を経験として蓄積していく事が必要だと思います。
また、建設会社としてどうあるべきか、という事も考えさせられました。
行動を起こそうにも何もできない事がばかりで、そんな多くの葛藤の中でしばらく過ごすこととなりました。
そんな中、地震発生から10日目、知り合いの経営者のSNSでこんなメッセージを見ました。
「驚くことに、富山県では、たくさんの新年会や新年の行事が中止になっています。
被災地に心を寄せることは大切ですし、私自身も出来る範囲で行なっています。
しかし、気遣いから行事を中止にしてしまい、経済が止まってしまったら、
結果的に被災地にとっても悪影響になってしまうと思います。
新年会が難しいなら、名前を変えてやることもできます。
「被災地を応援する会」にし募金箱も置けます。
そうすればお金も集まり寄付する事も出来ます。
そこで、考えを表明するための新聞広告を出すことにしました。
新聞広告は社会的なメッセージを出すに効果のある北日本新聞全面広告です。
「みんなで勇気を出して、少しでもやりませんか」という内容です。
うちだけで出すより、たくさんの企業名とともに出した方が、世の中の声になります。
賛同くださる方の企業を募集します。 ~後略~
即、賛同し、1月15日の北日本新聞の朝刊に出た記事がコレです。
「勇気を出して、ちょっとずつ」
同じ北陸地方で、大変な思いをしながら、必死で生きとる人たちがおって、
命がけで救おうとしとる人たちがおって、
そんな時に新年会とか、新年のめでたい行事をやっとっていいんやろうか。
たくさんの人がそう思っとるのは知っとんがです。私らもそう思っとんがです。
でも、動ける人まで歩みを止めてしまったら、どうなってしまうんやろって思うがです。
だから、できるだけやらんまいけ。やれる方法を考えんまいけ。
新年会が難しいがなら、被災地を応援する会にして、やらんまいけ。
私らがふつうに暮らすことが、回り回って被災地の応援になる気もするんやちゃ。
いろんな意見もある事かと思います。
非常識だと感じる方もいらっしゃるとは思います。
しかし…先日、商工会議所の会議に出て会議所会員の被害状況を聞きました。
飲食店においてはボトルやグラス等の破損がかなりの数あったとの事、
また別の場所では、県内の宿泊施設ではキャンセルが相次ぎ、ゴールデンウィークの予定までもがキャンセルだと…
砺波地域はお陰様で直接的な被害は小さいとはいえ実際に被害は出ています。
コロナの影響も少なくなり、やっと日常を取り戻したと思った矢先が震災です。
ここで自粛し、足を止めたら…この地域や北陸の経済はどうなるのでしょうか。
自分たちができる事、先ずは経済を回すことも重要なのではないのでしょうか。