2024年8月(社内回覧書類より抜粋)
お盆も過ぎ、少しずつ秋の気配を感じる季節となってきました。
お盆休みは有意義に過ごせましたか?家族や友達とゆっくりしたり、
旅行などしたりとリフレッシュできたことかと思っています。
連休中に台風などの被害も各地で発生しましたが、県内への影響は極めて少なく安堵しているところです。
これからのシーズン、台風がいつ来てもおかしくない季節ではあります。
現業の皆さんは常に緊急に備えた現場運営に努力していただけたらと思います。
今年は4年に1回のオリパラの年です。
(正確には前回の東京オリパラが新型コロナ感染症の影響で1年ずれ込んだため3年ぶりではありますが…)
前回のオリンピックのメダル数は金:27個、銀:14個、銅:17個の合計58個でした。
自国開催という事や、競技の種類のこともあり史上最大のメダル数でした。
今回のパリオリンピックのメダル数は金:20個、銀:12個、銅:13個の合計45個で東京オリンピックに次ぐメダル数でした。
開幕直前のアメリカのブックメーカーの予想では日本のメダル数は金:15個、銀:12個、銅:17個の合計44個だったそうで、
それを考えると日本の選手団が精一杯頑張った良い結果だったと思います。感動シーンも沢山ありました。
しかしながら、釈然としないジャッジも多くあった様でした。
自分自身も力を入れて見ているだけに、時として苛立ちを感じることもありました。
皆さんはどうでしたか?何が平等で公平で公正かと疑問に思う節もあったのではないでしょうか。
選手達は一様に、与えられた環境下で全力を出していたと思います。
しかし、判断するのは審判です。
今はビデオでの判定やAIによる判定もありますが、人が介入することによる判断においては
不平等や不公平が出てくる可能性は無くならないと思います。
特に芸術性や技の完成度を敢えて数値化する協議においては疑問が残ります。
改めて、公平・公正・平等について改めて考えてみたいと思いました。
公平とはすべてのものを同じように扱うこと。
差別や、ひいきすることもなく、みな同じように取り扱うことです。
例えば景品の出る競技に出た時、1位の人には豪華な景品を与え、
2位の人には次に豪華な景品を与えるような場合を公平と言います。
それは、誰もが同じルールの元で動いて、その結果が示されたからです。
公平は条件や、能力を考慮した上で同等に扱います。
平等とは個人間に、あるいは集団間に、なんらの差別もない状態をいいます。
全てのものに対して、差別や偏りがなく、みな等しいことを前提としています。
例えば景品の出る競技で、1位でも最下位でも参加した人にはまったく同じ景品を配る事が平等です。
平等は偏り、差別の違いがなく、それぞれの状況や、能力・適正などはまったく考慮しない点が特徴です。
では、公正とはというと、全てにおいて偏りがなく、正しく扱うことです。
条件や、能力を考慮した上で同等に扱います。
それが正しいかどうかは考えずに、公平に扱っているコト自体を
「本当にそれで良いのか?」と公平に扱われているかを問題視する事を公正と言うそうです。
スポーツクライミング女子・複合の決勝戦での森秋彩選手の場合を例に挙げると、
身長154㎝の彼女がボルダーの障害を上る際に、身長が低いためにスタート地点に到達できなかった…
これは公平で平等かもしれませんが、公正さに欠けると思いました。
身長が比較的低いアジア系の人種において、ある一定の基準を考えた障害の設置が必要だったのではと思います。
そういう意味からいうと、パラリンピックにおける障害の程度によるクラス分けが行われており、
公正なルールに基づき行われているような気がします。
仕事について考えるとどうなのでしょうか?どのような場合においても、お互いを公正なルールの元で
公平な判断や決断を進めていくよう行っていきたいものだと思いました。
これから始まる、パリ パラリンピック大会を楽しみに見てみたいと思います。