2024年12月(社内回覧書類より抜粋)
今年も残り僅かとなってきました。
2024年は正月の午後に発生した能登半島沖地震に始まったわけですが皆さんにとってはどんな一年だったでしょうか。
いろんなことがあった一年だったとは思います。
会社としても80周年を迎える事ができ良い年になったと感じています。
残り数日となってきましたが、しっかりと業務を行ない、新しい年を迎えられるようお願い致します。
さて、優れた「顧客体験(CX:Customer Experience)」と
「従業員体験(EX:Employee Experience)」を実現している企業は、
それらが低い企業に比べ3年間の年成長率は2倍になっているという話があります。
優れた「顧客体験(CX)」とはどういったことが必要となっているのでしょうか。
そこには以下にあげる3つの要素があるそうです。
効率化:商品やサービスを購入する際に、顧客が費やす時間と労力を最小限にする。
個別化:顧客の名前や購入履歴などについて、従業員が確実に記憶しているようにする。
柔軟性:オンライン・オフライン問わず、顧客の望む形で購入や連絡が出来るようにする。
これらは、いずれも「顧客のロイヤルティー(報酬や利益)」を高め「顧客の労力」を減らす事に繋がります。
そうする事によって企業イメージを向上させるようにはたらきます。
極端な例がamazonです。
24時間いつでも購入でき、次の日には自宅に届き、時には市場よりも安い価格で届けられます。
非常に便利で多くの人達が使っている事でしょう。
しかし、危険な面もあります。この「顧客体験(CX)」に味を占めてしまうと、
数日遅れたり価格が高かったりした場合、期待を大きく裏切られた感じがしてガッカリさせてしまいます。
それが数回続くと顧客を逃がすことになるからです。
素晴らしい「顧客体験(CX)」を経験すると、それ以下には戻れなくなり、より期待値は上がっていきます。
顧客は常に、より高いサービス、ロイヤリティを求め続けます。
そして、企業は顧客の期待に応え続けなければならなくなるからです。
顧客の期待に応え続けるためには「従業員体験(EX)」を上げていかなくてはなりません。
従業員は企業のブランドを作り上げる存在です。
他社よりも優れた「顧客体験(CX)」を実現し、最終的には企業の利益につながる様な存在となります。
だからこそ、企業はより良い「従業員体験(EX)」=「従業員満足」のために必要な投資を行い、
従業員が仕事をしやすい環境を整え、彼らをサポートしていくことが必要となってきます。
そこには以下の4つの要素があるそうです。
効率化:発注作業や顧客サービスなどの仕事に従業員が費やす時間と労力を最小限にする
先見性:従業員との信頼関係を築くために、良い情報も悪い情報も速やかに知らせる
柔軟性:従業員のフィードバックに耳を傾け、従業員の日々の経験を改善するのに役立つよう確固としたフィードバックの輪を築く
迅速さ:迅速に従業員の問題を解決できるよう、人事などの担当者に適宜権限を与える
以上の4つの要素を実現するためには、従業員との対話が最も近道です。
そして、「従業員体験(EX)」に秀でた企業は、そうでない企業に比べて
会社に思い入れのある従業員は1.5倍いるそうです。
そして、企業に思い入れの強い従業員は、そうでない従業員に比べ、仕事に対してより多くの労力を注ぎます。
そして、離職率は87%も低いというデータが得られているそうです。
優れた「従業員体験(EX)」を継続していくことによって、企業は次の10年の厳しい競争に打ち勝っていくでしょうし、
会社への思い入れがあり、満足している従業員の「文化」を生み出すことによって
活発で成功していける組織を維持できるのだとも言われています。
このような企業を目指していきたいと思いますし、みんなでコミュニケーションを密にし、
これからも永続的に発展していける「企業文化」を創造していきたいと思います。