2025年2月(社内回覧書類より抜粋)

今年の冬は暖かい…冬に入る前にはそんな長期予報があったかと思っていたのですが、どうも違う様でした。

近年にない最強寒波の到来で、各現場では除雪をしなくてはいけないし、凍結による転倒も心配です。

当然、工程にも影響が出ていることと思っています。

通勤時には路面の積雪による混雑やストレスが付きまといます。

体調管理をしっかり行い、ストレスが溜まらないように気分転換やストレス発散出来るように

日々の生活を過ごしていただければと思います。

 

さて、先日より、石破総理がアメリカのトランプ大統領への面会が叶い、

報道では一定の成果を上げて帰国されたとの事、良いニュースかと思っています。

トランプ大統領と言えば「フェイクニュース」という言葉が思い出されます。

この言葉を全世界に流行らせたのは彼なのだろうと思えば、

アメリカ大統領の発言力の大きさが如何ほどなのかと感じさせられます。

 

ところで、「フェイクニュース」について考える場合、

先ずは「フェイクニュース」という言葉の意味をしっかりと知ることが必要です。

「フェイク」という言葉は「でっち上げ」や「ニセモノ」を意味します。

とすれば「フェイクニュース」は単なる間違った情報だけを指しているという事では無いと思われます。

例えば新聞における誤報は真実と違う内容を伝えたという意味では問題ですが、

わざと間違った情報を流しているわけではないので「フェイクニュース」ではありません。

しかし、相手を欺くことを意図して嘘の情報を流し拡散させる情報は、「フェイクニュース」と言えるでしょう。

私達には、毎日大量の情報が入ってきます。

近年はSNSの普及により、瞬時に情報を得る事が出来ようになりました。

画像や動画もAIやデジタル技術の発達により簡単に画像を加工ができ、

情報も歪曲化されて流されても「フェイクニュース」と気付かないようになってきています。

スマートフォンの進化と普及により、瞬時にどんな情報も発信することも出来るようになりました。

その様な中、私たちは正しい情報と間違った情報をどう扱えばよいのか迷っているのが現実です

「フェイクニュース」と言われる情報には発信者の意図が入っているという現実を知らなくてはいけませんし、

難しい事ですが、その意図を考えながら情報を読み解いていかなくてはならないのです。

では、どうすれば情報の真偽を見分けられるのか、そこには3つの条件がある様です

  • 一致条件:過去に行われた証言や情報の多くが事実と一致する
  • 誠実性条件:証言や情報に嘘や冗談、でたらめが無い
  • 能力条件:証言者がその証言の内容を知りうる立場にある

との事です。

前回も書かせて頂きましたが、人は自分にとって有利な情報や、自分の考えを肯定してくれる情報を

信じたがるという習性があり、それによって、さも、世界は自分を全肯定してくれていると勘違いするようになります。

人は知らないうちに情報の「偏食」をしている事になります。

「フェイクニュース」においても同様であり、自分の考えと似たような情報が入ってくると、

それが仮に間違っていた(=「フェイクニュース」)としても信じる事になります。

 

ネットにおける情報の発信は、その発信者の顔が見えづらいだけではなく、

その発信者の発信した動機や属性が見え辛くなります。

よって、まずは発信者と自分を取巻く状況を一歩引いた視点から大局的に見る必要があると思います。

例えば、政治的な発言を行う事によって選挙等の政治的な活動を応援或いは非難する意図があるのではないか?

発信することによって経済的な恩恵を受けられる為ではないか?などです。

そして、更に大事なことは、その情報が間違っていた場合の自分自身のリスクや損害を冷静に考える事です。

そのようにして、自らの情報を得るハードルを上下させ

情報の取捨選択をきめ細やかに行なっていかなくてはなりません。

この事からも現代社会は生き辛く、ストレスの掛かる日々が続くものかと感じるばかりです。

心身ともに健康で安らかな日を過ごしていきたいものだと感じます。

 

2025年年2月25日

上 田  信 和

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