第6章(1994-2003)バブル崩壊、熾烈な企業間競争

平成3年に入り、バブルが崩壊し日本全国で長期の不況が訪れる。「失われた10年」とも「失われた20年」とも言われる時代である。
かつて、不況であれば公共事業による経済の立て直しが政策として行われていた。しかし、財政再建を優先すべきとの世論が強くなり、思い切った経済対策に踏み込めないまま不況は長期化した。

1994(平成6年) 創立50周年祝賀会

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平成13年4月に小泉内閣の発足後は「聖域なき構造改革」等の施策により、一見、合理的でグローバルな社会が世の中の景気を上昇させると思われてはいたが、結果として、非正規社員の増加やデフレ化が深刻な問題となり、より深刻な経済環境を生み出すことになる。
弊社も例外ではなく、売上高の減少と、利益率の低下にもがき苦しむことになる。

1996(平成8年) チューリップ四季彩館
1994(平成6年) フローティングドック「立山6500-01」建造

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その様な中、平成12年の11月末に行われた株主総会にて、18年間の間、企業のトップとして活躍頂いていた石﨑弘社長が代表取締役会長に、そして、専務として活躍中であった第7代社長に有川成正氏が就任した。
有川社長は、大胆に、そして迅速に社内改革をしなくてはならない必要性を感じそれを断行した。苦渋の選択もあった。

第7代社長 有川成正
2000(平成12年) 和田川砂防改良砂防ダム工事

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仕事をすれば利益が出るという時代は完全に過ぎ去り、いかに工事を効率化し、無理、無駄、ムラの無い施工を行い、どのように利益を生み出すかが現場の命題として課せられることになる。
また、他社に先んじてISO9001(平成11年6月認証取得)、ISO14001(平成17年2月認証取得)、COHSMS(平成21年9月認証取得)という品質・環境・安全のマネジメントシステムの構築を積極的に行い、他社との差別化を行った。

  • 2002(平成14年) 直江津港(港口地区)防波堤ケーソン製作工事(東港)
  • 2002(平成14年) 砺波市立出町小学校
2002(平成14年) 水谷沢山腹工事